作家、小説家、エッセイスト。本名同じ。1929年(昭和4年)生まれ、東京都出身。 退役軍人の父のもとに生まれる。戦後数年間、博徒として生活。編集者業を経て小説家へ。 小説家としては、阿佐田哲也という別名も持つ。 晩年は多くの持病(特にナルコレプシー)に苦しんだ。1989年(平成元年)、死去。
私小説的な色合いの濃い純文学が主。 他、「うらおもて人生録」「私の旧約聖書」など、エッセイ集もいくつか発表している。
うらおもて人生録(新潮文庫)作者:色川武大新潮社Amazon再読中。太く短く生きた色川武大(阿佐田哲也)の人生についてのエッセー。こういう外部の考えが混じっていない天才肌の人生哲学って大抵面白い。無頼派の作家ってだいたい早逝する。中嶋らもとか西村賢太とかたくさん。育ちが悪いのに頭が良く生まれたばかりに結局押しつけられるように名声を得てしまう天才が好きだ。無才の僕には彼らは形而上の存在ですらある。生身の本人が目の前にいたら、実年齢より老けた不気味なオッサン達なんだろうけどね。
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 私生活や仕事柄様々なことが立て込んでしまい、ずいぶんとご無沙汰していた印象があるのですが、皆様お変わりないでしょうか? さて、今回紹介するのは、色川武大の直木賞受賞作『離婚』です。 離婚/色川武大 なお、眼鏡堂書店的には短編『永日』を課題図書とした読書会を開催しています。 その模様がコチラ↓↓ glassesbookstore.hatenablog.jp さて。 色川武大、という作家には大きな二面性があります。 本名名義では純文学を執筆。デビュー作の『黒い布…
『丹羽文雄作品集』全九巻〈八巻+別巻〉(角川書店、1957) 文学史にも芸術論にも、時局にも世相にも関心が失せた晩年には、丹羽文雄作品を読んで過すのがよろしいのではないかと、思っていた時期があった。生立ちや家族の宿命も、男女関係の底なし沼も、超克や救済への祈りも、揃っていた。 どうやらさような時期は到来しそうもない。心境至るより先に、眼が弱り脳が弱り、読み通せそうもない模様となってきた。 西鶴を中心とする江戸文学のご講義を授かった暉峻康隆教授は、学生時代は丹羽文雄と同級で、語らっては同人雑誌発行を企てる間柄だった。ご講義の脱線余談ではしばしば、「当時、丹羽君は~」と懐かしげにおっしゃった。「に…
『うらおもて人生録』/色川武大/新潮文庫/昭和62年刊 飲み屋のカウンターで背後を人が通り過ぎる気配がした。カウンターの中の人が「ありがとうございました」と声をかけたが、相手は無言のまま立ち去ったようで、中の人は眉を八の字に下げて呟いた。 「なんでなのかなあ」 ほんと、なんでなんだろう。私が振り返ったときにはもういなかったから、男か女か、若いか年寄りかもわからない。彼もしくは彼女は、別に悪いことをしたとも思ってないだろうけれども、酒場にも士気というものがある。士気を下げるような行いは、やめてもらいたいものだ。 お店の人とそんな話をしているうち、『うらおもて人生録』を思い出した。『麻雀放浪記』で…
こんばんは、Lucyです! 一つ前の記事で宝くじに当たった(少額ですが)と書いたんですが、 その後、コンビニで買ったチョコチップバーも当たりました。 なんだか、何でも当たる無双状態に入ったかもしれないので 明日はロトでも買おうかなって本当に思っています😆 明日の英会話ではもちろん今日宝くじに当たった話を 英語でしてみようと思うんですけど、ちゃんと伝わるかは不明です。 なぜなら「運」についても話そうと思っているからです。 「運」は英語でluck、fortune、chanceと出てきました。 辞書で調べてみるとそれぞれ、 luck---the force that causes things, e…
演芸本を集めている関係で…… 寄席放浪記 (河出文庫) 作者:色川 武大 河出書房新社 Amazon しくじった。Amazonで2冊買ってしまった。商品ページに「前に買いました」が表示されていなかった。古い本で版が違ったりするとそういうことがあるような気はしていた。しかし、あらためて商品ページを見ると『購入回数 2回』となってやがる。そんなの後だしじゃんけんだ。 同じ本を買ったのは、届いて目次を開くまで気付かなかった。ふつうの書店だったら、買う前に中をパラッとめくってみたりして、気付いたかもしれない。ネットならではのしくじりである。 1冊目を買ったのは1年ちょい前。そんな最近のことすら覚えてい…
寒の最中だというのに3月の気候だとか、今日は雨模様でした。 週初めの好天、磐梯山も春霞にもやったような姿 春を予感させるような週初のお休みでしたが、いやいやそんなに甘くはありません まだまだこれから寒波がやってきて、春の前には花粉が飛んできて、その上今年の冬は、緊急事態宣言の真っ最中。 お客様のお話では、市中の飲食店は閑古鳥らしいです。 「この前はお客が自分一人で、それも6時半で切り上げたゾォー」 前回の宣言時と違い今回の緊急事態では、「古本は不要不急」とあげつらう声はないようなので、ただただ頭を下げて、コロナ禍やスギ花粉が頭の上を通り過ぎてくれるのを待ちつつ古本を並べていくしかないんでしょう…
朝夕は寒くなり、ぼちぼち堂にもストーブが登場 会津では美味しい紅玉も出回り始め、最近のおやつはアップルパイとなりました。 いろんな日常に、秋の深まりを感じます アンモナイトのように、器用に丸まって昼寝する秘密調査員 いわし雲、うろこ雲、、、 もうすぐ、初雪の便りが聞こえてきますねー。 たまには立ち止まって、香ばしいアップルパイをお供に、ゆっくりとこの秋に読みたい本を探してみたいものです。 ぼちぼち堂が、ちょっとだけでもそのお手伝いができれば、と今日も本を磨いています …あくまで、ゆっくりぼちぼちと^^ さて今日は、さりげなく、渋く、しっかりした作りの未知谷の本 昭和の短篇 一人一冊集成「色川武…
怪しい来客簿 (文春文庫)作者:色川 武大文藝春秋Amazon 「お前はいつも本気になっていない」と教師がいった。「向上心がかけておる。この世には尊いものと、賤しいものとがあるがね。お前は自分がどうなろうとしているか、わかるか」 「どっちにもなりたいです」と答えた。そして、間合いをはかって捨てゼリフをいった。 「けれども、どうでもいいや」(「タップダンス」) 色川武大は東京の中学校を中退後、戦後の混乱期、いろいろな職業を転々としたのちに作家になった人で、しだいに清潔になっていく世の中で、自分の存在をマイノリティーとして強く意識していたようです。 『怪しい来客簿』はそんな色川武大が出会った人物交…
だいたい21時から翌朝の5時か6時まで寝ているのだが実は熟睡していないのか、また変な夢をみた。 以下は夢の中でのことです。 自動車で山のほうに走っている。運転しているのはなぜかしらうちの祖父である。祖父は運転免許は持っていなかったような気がするが。祖母も車の後ろの席に乗っている。祖父にどこにいくのかと何度聞いても祖父はまったく答えない。後ろもみない。 車の後ろのガラスはなぜかしら網になってしまっている。網が切れるので切れている部分を直しながら走っている。車はどこに向かっているかはわからない。祖母もなにも話さない。 祖母にもどこへ行くのかと聞いてみたが祖母も何も答えない。周りが暗くなって車が山に…
「土曜ほっと」では毎週100句も読まれたんだから、それこそ猫も杓子も読まれたんじゃないか。あるいは自分の才能をもってすれば当然、読まれただろうと思う人は多いと思う。そういう人がもし我々と同じ挑戦をしたとすると、天狗になっているその鼻を早晩へし折られること必定だ。私がそうだった。2千通を超える応募があるということはここですでに倍率が20倍ということになる。2015年2月末、公開放送に行ってみて痛感した。ものすごい人の波がNHK大阪ホールに押し寄せていた。「こんなにたくさんの人と戦わなければいけないのか。こりゃあ勝てっこない。大変な競争率だ」と腰を抜かしたものだ。 ただしビギナーズラックというのは…
雀聖と呼ばれた阿左田哲也(作家の色川武大)が活躍した戦後の混乱期はとてつもなく強い麻雀打ちが日本中にいたようです。 当然手積みの時代で今のような全自動麻雀卓など探してもどこにもありません。 一瞬にしてかきまぜた牌の位置を記憶しさいころを自在に操り雀荘で勝ちまくったつわもの達がいたいたのも遠い昔です。 雀鬼こと桜井章一は20年間負けなしと豪語していますがまんざら嘘でもないのはそれに異論を唱える人が出てこないことからも明らかでしょう。 ホテル仙台プラザがまだ健在だった時にそこの社長に誘われて毎週卓を囲んでいましたが、フルブライト奨学生でアメリカのコーネル大学に行っただけのことはある凄腕でした。 最…
人間、ある所に所属した時に、過度に馴染もうとしたら、逆に馴染むことができないようです。ある所と申し上げましたが、どんな所も、それが日本国内にある所なら、それは全て世間なのです。 日本で人が三人以上集まったら、そこは世間なのだと、世間学の先生方の書いてらした本にありました。お金が儲かる所とか儲からない所とかに関わらず、全てが世間なのです。 あちらこちらの職場を渡り歩いて、そしてこうしてデイケアという所に通うことになって、わたしは不思議なことに気付いたのです。 よし、ここで思い切り馴染んで、みんなと仲良くしようと思った所では、馴染むどころか弾き飛ばされることが多いのに、こんな所、べつに馴染まんでも…
色川武大氏の誤字がありました。ご指摘いただきありがとうございます。修正しました。 ようこそ(^^)/ 人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。 さて、みなさんは日本経済新聞を読んでいますか? 管理人は最近はさっぱりです。 しかし、4月1日号だけは、10数年欠かさずコンビニで買うことにしています。 その理由は、サントリーの広告目当てです。 2023年11月23日にご逝去された作家伊集院静さんの「新成人へ」のタイトルのエッセイがすばらしすぎて、毎年購入していました。 www.panpanpapa.com 2024年4月1日号は、残念ながら初めて掲…
3月28日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます (拙句) 花言葉大和心と言ふべけれ 雅舟 【花】ソメイヨシノ 【花言葉】優れた美人 【短歌】少年兵のままに還らぬ人が顕ちソメイヨシノは今年も咲きぬ 日本人の 死生観に深く結びついているといわれるサクラ。満開のサクラを見ていると、亡くなった命がこの世にも どってきたように感じることがあるのです。 【季語】桜 染井吉野 【俳句】桜というまぶしきものに逢いにけり 三上 史郎 さくらさくらもらふとすればのどぼとけ 黛 まどか 人に生まれ桜に生まれ星遠し 三輪 初子 【三行詩】日本人にとっての最大の不幸 桜の如く散る潔さを鼓舞されたこと 時の若…
以下、日記です(12万字くらい) 京SFフェスにじフェス紅白と、祭り祭り祭りのひと月でした。 「紅白の日記はイラストなどがなけりゃ分かりにくいだろう」とクリップスタジオを立ち上げたものの3か月進捗ゼロなのであきらめてアップします。また事後UPゆえの後知恵もさしこみます。 それ除き興味ぶかかったのは1219に書いたこと(よいASMR動画は音がいい? 絵と音の連動がいい? 音さえ無くて良い;「貫通耳かき」&「耳内水溜まり」ASMR動画からみる人体の不思議)。パリパリ音を聞きながら食べるとポテチがおいしくなる('08)……じゃあ音が出ない食べ物については?('16)という「音響調味」の更なる成果/活…
*1● 小説家が儲かった時代、というのがある。いや、あった、と過去形にした方が、すでによくなっているのかもしれないのだが。 売文渡世として書きものを換金できるようになる。それが持続して「食えるようになる」というだけでなく、まさに一攫千金、常ならぬ稼ぎを「一発当てる」ことのできる投機的な仕事、まさにそういう「商売」「稼業」として想定できるようになってゆく、そんな過程がかつて同時代の歴史的体験としてあり得た。つまり、市場の拡がりをあらかじめ意識の視野に収めながら、創作としての「おはなし」をこさえてゆく、そんな作業が「文学」の間尺にも入り込んでくるようになったということでもあった。その結果、何らかも…
歩道橋とか地下道とか消えつつありますよね 国道2号線の地下隧道。 近くに行く機会があったので、初めて潜ってみました。 入口です。ド逆光… 場所は神戸臨港線跡と国道2号線の交わるところ。 朝早かったので人通りが無くてイイ感じでした。 階段は細く急なのが昭和的です 幅も狭くて自転車用のスロープも無い、昭和標準仕様ながらも現在ではなかなか厳しい仕様です。 治安が悪いのかゴミもちらほら落ちてます。 蛍光灯がチョット怖い雰囲気です トンネル内の照明は蛍光灯。 まだ寒い頃なので蜘蛛の巣や虫の死骸が無いのが救いですが、夏場は結構ヤバいことになりそうです。 段差があって狭いトンネル。気を抜いたら天井にアタマ当…
鏡花文学賞とは 「泉鏡花文学賞」と「泉鏡花記念金沢市民文学賞」の2つの賞からなります。 鏡花文学賞条例 第1条より 幾多の文学者を輩出した本市の文化的伝統の継承発展を図り、市民の文化水準の向上に資するため、すぐれた文芸作品に対し、鏡花文学賞を贈与するを目的とする。 泉鏡花文学賞とは 金沢市が主催する文学賞 全国規模の地方自治体主催の文学賞としては、全国に先駆けて昭和48年に制定された文学賞 昭和48年5月 泉鏡花文学賞制定趣意書より 金沢に生まれ、近代日本の文芸に偉大な貢献をなした泉鏡花の功績をたたえ、あわせて鏡花文学を育んだ金沢の風土と伝統を広く人々に認識していただき、文芸を通じ豊かな地域文…
その昔、『スチャラカ社員』という番組があったが、それとはまったく無関係な話で、色川武大がまだ中学生ぐらいの頃の戦前、戦中、戦後の浅草を中心に活動した、ボードビリアンや軽演劇などの売れない役者などを哀歓をもって描いた作品だ。私の知らない名を残せなかった人たちが、金なし職なし飯なし女ありの、しがない人生で、あまり健康面のことなで考えず、いつ死んでも本望だと、破らかぶれでその場限りの浮世を渡り歩いたようでもの悲しい話だ。エノケン、エンタツアチャコ、古川ロッパ、益田喜頓、水の江滝子、柳家金語楼、山茶花究、森川信、有島一郎、伴淳三郎、東海林太郎、共産党の野坂参三、志賀義雄、宮本顕治、徳田球一などは知って…
「熔果」は「ようか」と読みます。 「熔」は金属を溶かす(熔かす)ということです。「果」は? 結果とか? 持ってる辞書を引いても、ネットで調べても、熟語としては載ってませんでした。 ま、この作品、白昼堂々起こった100キロ5億円の金塊強奪事件で強奪され消えた金塊を追う話なんです。金塊だけに熔かしてしまえますね。 熔果 作者:黒川博行 新潮社 Amazon この表紙の赤い花の色が気になって借りてきたのです。 2021年11月20日に発行されてます。 テレビドラマにもなり映画にもなっている「疫病神シリーズ」の新しいのが出てないかなと図書館の書架の黒川博行の場所を探して、そのシリーズの新しいのは見つけ…
新潮社の夏の文庫フェアの小冊子「新潮文庫の100冊 2018」で紹介されていた本の一覧。 冊子表紙には「この感情は何だろう。」の言葉。 「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」のジャンルに分けて紹介されています。
2021年3月 ※クリック注意!ネタバレ・感想あり※ ※ GYAO! は2023年3月にサービス終了しています※ ねこあつめの家 ★★★ トイレット ★★★ シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム ★★★ 2月22日は猫の日!! シャドウゲーム! ただの「猫の写真へたくそ選手権」やん。 (うち一応「写真ブログ」なのに、どうしてこんなへたくそなの) ランキング参加中映画 ランキング参加中写真・カメラ
東京 渋谷 ビルに車突っ込む 運転していた50代男性 軽いけが 2024年2月19日 14時57分 事故 シェアする 19日正午前、東京 渋谷区のビルに乗用車が突っ込み、運転していた男性が軽いけがをしました。警視庁が男性から話を聞いて詳しい事故の状況を調べています。 19日午前11時半ごろ、渋谷区猿楽町の交差点でビルに車が突っ込んだと警視庁に通報がありました。警視庁によりますと、車を運転していたのは50代の男性で、助手席に男性の母親が乗っていたということです。男性は手に軽いけがをしたということですが、歩行者やビルの中にいた人にけがはありませんでした。男性は当時の状況について「よく覚えていない」…