大麻や覚せい剤など、多幸感や幻覚作用を引き起こす成分に似せたものを人工的に生成し、植物片などに付着させたものの総称。危険ドラッグ。合法ドラッグ。Synthetic Cannabis。
「麻薬取り締まり法」では規定されていない成分を人工的に生成してあるため、取り締まりが難しい。また、薬物犯罪の「ゲートウェイドラッグ(入口となるドラッグ)」と呼ばれ、若年層への拡大が懸念されている。海外でも「合成大麻(Synthetic Cannabis)」という名で問題となっている。
「合法ドラッグ」や「デザイナーズドラッグ」と同義。
いわゆる「脱法ドラッグ」とは
一般的な定義はないが、多幸感・快感等を高める、幻覚作用、催眠作用があるなどと称して販売されている製品の呼称であり、「合法ドラッグ」とも呼ばれている。化学物質や植物を原料としているものがあり、経口で摂取するものだけでなく、煙やガスを吸引したり、身体に塗布して使用するものがある。
「合法」といわれるのは、麻薬や覚せい剤等と異なり法律で所持や使用が禁止されていないためである。これらの物は、不正薬物乱用の契機となり得ることや、精神への作用、身体への有害な作用、犯罪等への悪用などが危惧されている。直ちに、薬事法や毒物及び劇物取締法に抵触するものとは断定できないものもあるが、都では「合法ドラッグ」との呼称は不適切であると考え、「脱法ドラッグ」と呼んでいる。
以上のような経緯から、行政、マスコミ等はこの言葉を使う事が多い。販売業者や消費者は大抵「合法ドラッグ」「合ドラ」と呼んでいる。
2014年7月4日、厚生労働省と警察庁は「脱法ドラッグ」に代わる新しい呼称の募集を始めると発表。「危険な薬物であるという意味合いの呼称を募集したい」としている。
新名称は
が条件となっていた。
「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集します |報道発表資料|厚生労働省
2014年7月22日、新呼称が「危険ドラッグ」になった事が発表された。