スクウェア・エニックスより2006年12月21日に発売されたプレイステーション2用アクションアドベンチャーゲーム。
『聖剣伝説3』以来11年ぶりとなる聖剣伝説シリーズのナンバリングタイトル。
『聖剣伝説DS CHILDREN of MANA』の10年前のストーリー。いかにして「マナの樹」と「聖剣」が生まれ、伝説として語られるようになったのか、「聖剣伝説」の始まりの物語が描かれる。
舞台は世界の中心にあり、全ての生命の母と言われる大樹が聳え立つイルージャ島。主人公の少年エルディが、イルージャと幼馴染の少女リチアを救うため、大樹から授けられた力を用いて、イルージャに侵攻して来た大国ロリマーと戦っていく。
シリーズ初のフル3D作品。アクションRPGだった前作までとは、ゲームシステムが大きく変更されている。
物理演算エンジンHavokによるリアルな挙動が特徴。ステージ上には丸太・岩石・柱など多種多様な「MONO」と呼ばれるオブジェクトが登場し、種類によって異なる動作をする。ムチでMONOやモンスターを掴み、投げたりぶつけたりと上手く活用してゲームを進めて行く。
主人公エルディの右腕に寄生した大樹のツタが剣、ムチ、パチンコの3種類の武器に変化し、これを用いてモンスターと戦う。剣はメイン武器で、攻撃するだけでなく、敵の攻撃をガードすることも可能。パチンコは、八精霊の力が宿った、様々な効果を持つ弾を撃つことができる。また、幼い少女の姿をした精霊フィーがエルディに同行し、MPを消費して魔法を使うなど冒険を手助けしてくれる。
本作には経験値やレベルアップの概念はないが、剣とムチにはツタレベル(武器レベル)が設定されている。剣の場合はレベルを上げることで連続攻撃(コンボ)の回数が増えたり、ムチの場合は重いモンスターやMONOを動かせるようになる。エルディの強化は、能力値がアップするメダルアイテムを入手することでも行える。
ストーリーは全9章構成になっている。チャプターごとに用意されたステージを進んで行き、最奥部のボスを倒すことでクリアとなり、次のチャプターへと進む。なお、チャプターをクリアすると、剣・ムチのレベルやメダルによる能力値の強化など、全ての成長要素がリセットされ、次のチャプターには引き継がれない。
前作までのアクションRPGとは打って変わって、ステージクリア型のアクションゲームに近いものとなっており、これまでのシリーズのような作品を望んでいたファンには不評だった。
聖剣伝説4 Original Soundtrack-Sanctuary-