英国国教会(イングランド国教会)の流れをくむ、キリスト教教会の名称。アングリカン・チャーチ(Anglican Church)ともいう。 アメリカでは Episcopal Church との名称が一般的。
16世紀にヘンリー8世の離婚問題を発端として成立した。もとはカトリック教会の一部だったため、典礼(聖餐式など)ではカトリックと共通する点が多い。その後に海外宣教を行い、世界各地に教会を建設した。日本には、日本聖公会がある。
http://www.anglicancommunion.org/
有栖川旧邸の南側にあるのが聖アグネス教会で、日本聖公会京都教区のカテドラルであり、平安女学院の礼拝堂でもある。いかにも荘厳な西洋風な教会建築は、烏丸通を挟んだ和の京都御所(御苑のことを市民はこう呼んでいる)との対比が美しく、昔から市民に親しまれている。 この前を数えきれないぐらい通っているが、中に入ったのは初めてである。 設計者のガーディナーは宣教師で、円山公園にある長楽館の設計者でもある。 多数のステンドグラスに飾られているが、これも彼のデザインであるらしい。 近くにあるヴォーリス建築の大丸ビラと似ているようだが、ガーディナーという名は初めて知った。 井戸(活水と読める)にカエルの石像がある…
春は別れの季節であると同時に出会いの季節である。去る3月24日、日本聖公会・東京教区・環状グループで、聖アンデレ主教座聖堂に異動する卓志雄先生の送別会が行われた。私はチャペル会衆委員会の渉外担当ではないので、本来、出席は義務ではないのだが、「他の教会の人々と交われるし、懇親会ではお酒が飲めるよ」という名親の言葉に釣られて、去年の夏から参加している。仕事柄、いつもカメラを持参しているので、私は教会付属のジャーナリストのようである。 環状グループ協議会に参加して、ふだん接することのできない街場の教会の人々に出会うことは、多くの気づきを与えてくれる。私の怠慢から礼拝堂チャペル以外の教会に出かけること…
誕生日プレゼントで頂いたモンブランの万年筆を使って、塚田理『キリストと共に生きる』の抜き書きをする。その中の特に心に残った一節を紹介する。 聖人はくそまじめで、陰気臭い、特殊な人間ではなく、「全人的」な従って、楽しい人物のはずです。ですから、私達が他の人達の中に「聖性」を見れば、いつも心惹かれるのです1。 主イエスにおいて体現された神の言葉が、他の場所でも語られることができるはずです。神の恵みは、キリスト者と呼ばれている一部の人にだけ限定されているわけではありません。それはすべての人々に及ぶものです2。 「共にいる」ということがキリスト教の核心です3。 キリストと共に生きる作者:塚田 理聖公会…
クリニック開業準備の慌ただしい中、一瞬の息抜きのために2泊で軽井沢に行ってきました。さいわい天気にも恵まれほっとする3日間を過ごすことができました。 軽井沢は朝晩の冷え込みが強く、紅葉が始まっていました。初日はレンタサイクルを借りて旧軽を回りました。旧軽銀座は海外からの観光客と思われる人が多く、混み合っていましたが、それでも食事に並ばなければならないと言うほどの人手ではなく、ほどよい観光地感でした。 レンタサイクルを借りて回りましたが、サイクリングコースのマストと言えるシュー記念礼拝堂は人が少なく静かでいい感じ。 ここに来るまで知りませんでしたが、このA.C.ショー師は日本聖公会の宣教師であっ…
魂の夜が続いている。クリスチャンであれば、神が、キリストが救ってくれるではないか、と思われるかもしれないが、神はときどき人を荒野に置き、試練をするので、仕方がないと思う。キリスト教が現世御利益を保証するような宗教であれば、私は信仰しなかっただろう。来世で報われるという説があるが、私は来世に関心を払う余裕がない。現世のことで精一杯である。 医学的には躁鬱病に違いないが、意味の崩壊がこの病気の症状なのかは分からない。「世界がバラバラになるのを感じたら、釣りに行こう」と、開高健は言ったが、趣味のない私は会社に仕事に行くか、教会に礼拝に行くしかない。 この頃、牧師になるように勧められる。そう言って貰え…
昨日、港区芝の聖アンデレ教会で堅信を終えた。 堅信とはキリスト教で、受洗(洗礼を受ける)のあとに行われる、信仰を確認する儀式のことだ。 私の所属する聖公会では、洗礼は司祭によって、水(と油)を用いて行われるが、堅信は主教によって、精霊(神の息吹)を通じて行われる。 神学上いろいろと細かい所があるが、要するに、自身のキリスト者としての思いを新たにした上で、神と人が「お前、頑張れよ」と励ましてくれるのである。 ようやく、聖公会のキリスト者として一人前になることができた。人生の後半のスタート地点に立った。 キリスト者になると善いことがある。教会の看板を背負っているから、怪しい所、いかがわしい所に出入…
たしか中学の国語の教科書に掲載されていた単元だったと思いますが、旭川に関する一節がありました。 忘却の彼方にあったこの記憶について、先日、散歩中にあるモニュメントを見つけ、未だ行ったことのない奥地の街に思いを馳せていた当時がよみがえりました。 聖公会近文伝道所跡の知里幸恵文学碑 明治の頃、旭川において上川離宮を設置する計画があり、御料・聖和などの地名はその名残だそうです。 いくつもの川で仕切られた市街は神居・神楽・永山といったエリアに区分され、石狩川本流の右岸一帯は近文と呼ばれてます。 重度の先天性感音難聴である長男を聾学校に通わせるため中古物件を探したことが、この地に自宅を構えるきっかけでし…
聖餐式ミサの後、足早に教会を立ち去ろうとする私の肩を、神学生の染谷さんが掴んで言った。 「ちょっと、ちょっと。兼子さん、行かないでくださいよ。最近、どうです?」 「すみません、市川聖マリヤ教会にはお世話になっていますけど、やっぱり、私、洗礼、堅信は立教大学で受けたいと思っているんです……。それはともかく、この頃は山谷のカトリックの修道院の炊き出しを手伝っているんですよ。ジャガイモの皮を剥いたり、玉ねぎを刻んでいます」 「浅草の聖公会の教会も炊き出しをしていますよ。ぜひ、訪ねてみてください」 「そうなんですか。浅草、山谷はやっぱり面白い街ですよ。炊き出しなどの活動に、宗教、宗派を超えていろいろな…
10年間、この横の道を通って通勤していたが、 この様な立派な教会とは知らなかった。 なぜなら、現在は駐車場となっている場所に9階建ての 公団住宅が建っていたので、外観が全く見えなかった。ビルとビルの間の細い路地の奥に、民家を改造したような 小さな教会がひっそりと建っていると一方的に思い込んでいただけに、 いい意味で、見事に予想が裏切られた感がする。
1930年に建てられたこの建物は和風の中に洋風を取り入れてあり、いまでは京都市の有形文化財となっている。 建っている場所は、「平安京大内裏の豊楽院(迎賓館)の跡地であり、豊臣秀吉による聚楽第の西側」にあたるそうで、そんな昔まで遡れるところが京都らしい!?
前々回の「聖書と祈りの会(Zoom)」の中で祈りの4つの内容ACTSについて学び、前々回のブログで、そのことについて記しました。その後、この内容の前提のことを示す必要があると思いました。それは特に、祈りの「最初」と「最後」の言葉についてです。そこで、前回の「聖書と祈りの会(Zoom)」では基本的な「祈りの構造」について学びました。参加者には事前に資料をメールの添付で送りました。それは、信徒教養双書「聖公会の礼拝と祈祷書」(森紀旦編)の中にある文章です。 この本の中のP.26・27にある、竹田真主教様が執筆された「特祷の構造」についてです。特祷の構造が自由祈祷の構造と同様であると考えたからです。…
CHRISTABEL. Samuel Taylor Coleridge (1816)萩原 學(訳) CHRISTABEL. 前書き。PREFACE. 第一部 PART 1 第1部への結びTHE CONCLUSION TO PART THE FIRST. 第二部。PART II. 第二部への結びTHE CONCLUSION ΤΟ PART THE SECOND. 前書き。PREFACE. 次の詩の第1部はサマセット郡のストーウィで1797年に、第2部はドイツから帰国した後、1800年にカンバーランドのケズウィックで書かれました。以来、私の詩の力は、ごく最近まで、水を差された状態にありました。しか…
新潟県上越市にあるコインランドリー、春日野1の「ウォッシュラウンジ712」と、同市西城町3に2024年3月にオープンした「ホワイトウォッシュ西城店」は、4月13日からランドリー利用料金の割引セールを2店合同で実施する。期間は5月12日までで、冬物の服や布団などの入れ替え、収納の時期にお得に洗濯ができる。 カフェスペース付きの「ウォッシュラウンジ712」 ウォッシュラウンジ712は、インドアゴルフ練習場「ステップゴルフプラス上越店」の一角で、24時間年中無休で営業している。シャンデリアの照明が輝くゴージャスな雰囲気で、ドリンクの自動販売機のほか、テーブルと椅子の無料カフェスペースも25席設置。読…
2024年度が始まりました。私にとっては定年までの最後の一年です。悔いのないようにできる限りの宣教・牧会に努めたいと思います。その一環で4月から「聖書に聴く会(Zoom)」の名称と内容を変更しました。「聖書と祈りの会」とし、聖書理解の分かち合いと自由祈祷の学び等を行うことにしました。 その理由は、この会を説教で言い足りなかったことの補強や重箱の隅をつつくようなものでなく、一人一人が自分で聖書を理解しそれを分かち合うとともに、神様との距離を短くし、自分の言葉で祈ることができるようになってほしいとの願いからでした。 先週のこの会では、祈りの具体的な方法として「ACTS」について学びました。事前に資…
昨日、お日柄はイマイチでしたが、10時の阪急電車に乗って、京都へ行って来ました。昨年夏、祇園祭の鉾建てを観に行って以来です。烏丸で地下鉄に乗り換え、丸太町で降りて、5分ほど歩くと見えてくるのがこの建物です。 日本聖公会の聖アグネス教会と、併設されているH安女学院です。妻の母校だったりします。 校舎の前のシダレザクラ、そろそろ見納めみたいです。ここからさらに5分ほど歩くと、見えてくるのがこの建物です。 京都府庁の旧本館です。ここに来たのは5年ぶりくらいです。普段は閉館されているのですが、この時期には観桜祭が開催されていて、自由に入ることが出来たりします。 入り口の前には、このやうな看板も。 玄関…
前日から両親が京都に団体ツアーで来ているので、まだ満開じゃないみたいだけど、桜を見に行くことにした。 LINEで送ってきたパンフレットで、最初の観光地が嵐山になっていたので、京都に行くことを告げずに嵐山で待ち伏せする😛 嵐山 夢祐斎 京都御苑(京都御所) 下鴨神社 嵐山 往きは阪急で嵐山駅下車。 6時半に大阪から電車に乗ったら、サラリーマンや学生でほぼ満席。 やっぱ満開じゃなくて三分咲きぐらい。 まだ蕾がいっぱい。 桂川沿いの桜。 川沿いの料亭。 エサを探しているヒドリガモ。 アオサギの足元にはでっかい鮒。 嵐山公園の展望台に登る。 中腹に山桜が咲いてるけど、まだまだ枝だけの木が多い。 公園の…
あぶく銭は消える運命函館シリーズ 函館ハリストス正教会 教会群 カトリック元町教会 日本聖公会函館聖ヨハネ教会 この坂の上の方に教会群がある。 www.ellelo.work 函館ハリストス正教会 ロシアの正教会と言うのは初めて知った。 函館山を背に凛とした佇まい、美しい。 残念ながら中は見れない。 教会の裏手にこんなのがあった。 教会群 カトリック元町教会 函館ハリストス正教会のすぐ下にある。 日本聖公会函館聖ヨハネ教会 函館ハリストス正教会のすぐ横 そう言えばトラピスト修道院ってどこにあるんだろう? 中学の時の修学旅行で行った記憶がある。 Googleマップで調べたら全然違う場所だった。 …
ハレディ・ラビ:もし学生たちが徴兵を強制されたら、私たちは自らを犠牲にする用意がある公開日: 2024/03/31 (最終更新日: 2024/03/31 01:44)テルアビブ - マアン - ハレディ族のラビは、徴兵法を拒否して自らを犠牲にする用意があると述べ、一方イスラエル当局者は、軍はハレディムのみに特化した募集と奉仕の枠組みを確立するつもりであると述べた。 イスラエルのチャンネル12は、ハレディ・ラビのモシェ・ヒレルの発言を引用し、「もしイェシバ派の学生が徴兵を強制されれば、我々は自らを犠牲にする用意がある」と語った。 ヒレル氏はさらに、「イスラエルがこれまで存続できたのは、この国にト…
こんにちは。RIYOです。今回はこの二作品です。 ある昼下がりのこと、チョッキを着た白ウサギを追いかけて大きな穴にとびこむとそこには……。アリスがたどる奇妙で不思議な冒険の物語は、作者キャロルが幼い三姉妹と出かけたピクニックで、次女のアリス・リデルにせがまれて即興的に作ったお話でした。1865年にイギリスで刊行されて以来、世界中で親しまれている傑作ファンタジーを金子國義のカラー挿画でお届けするオリジナル版。 ルイス・キャロル(1832-1898)は、軍事や聖職者を多く輩出する家系に生まれ、彼自身も聖公会(Anglican Church)に所属して、幼い頃より裕福な環境で育ちます。熱心な信者でア…
予報通り大雨の中お父さんはシニア活動の下見、私は谷田さんの葬儀に出かける。雨の中出かけるので用心して10分早く出かけ吹田の駅では10分待ちで冷え込んでしまいトイレに駆け込んでいました。聖公会の葬儀は初めてのことで戸惑う。シクラメンの豪華な花に囲まれて棺の中も花いっぱいで生前かつやくされていたぼーイスカウトの日焼けした顔に映えていました。斎場に行くか迷っていたらそんな雰囲気もなく自然的にマイクロバスに乗せられていました。その間お父さんから電話がありで帰宅してる事がわかる。お骨拾いにも雨な中でかけやっと行事は終わり開放され3時に帰宅する事ができました。 夕食はあるものですます。お茶漬け、ししゃも、…
整形へ。念の為レントゲンを撮ったら完全に骨がついてるとの事で次回の受診は8月となる。リハビリ、ボンビバ注射をして全てが終わったら2時間半が経っていて駐車場料金は1000円となる。歯科へ行くお父さんと同じ方面なので一緒に出かける。私が終わるまでスタバで待つことにし会計どきに連絡して待ち合わせをして一緒に帰宅する。夕食のお寿司を買いに大起水産へ寄る。 お父さんは谷田さんのお通やに出かける。順子さんと違って盛大で立派な花が添えられていたのを見て惨めな葬儀を思い出したと話していました。聖公会に従っての式だったそうです。
「船越通信(608)」で、<飯塚光喜牧師のことは、昨年の夏に行われた「障がい者と教会の集い」(主題「飯塚光喜牧師から問われたことを考える」)でした私の発題が、この日出席者にプログラムと共に配布された報告集に掲載されていますので、そちらの方をご覧いただければ幸いです>と書きましたが、その私の発題を、「鶴巻通信」として掲載します。 飯塚光善牧師を天に送って~飯塚光善牧師のめざしたものと私たちが継承すべきもの~ 2023年8月27日(日)障がい者と教会の集い発題 北村慈郎 最初に少し私の個人史についてお話させてもらいたいと思います。キリスト者になってからの私の個人史の中で大きな出来事は、神学生時代か…
復活 〜福音の真の出発点〜 司祭 エドワード 宇津山武志 復活日に向かう大斎節の歩みの中で、今年わたしは『イエス・キリストの甦り』という本を手に取りました。著者はA・M・ラムゼー。1904年生まれ、ケンブリッジ大学を27年主席卒業後、28年リバプールにて執事、翌28年司祭按手。ダーラム大学などでの教授職を経て52年ダーラム教区主教に。その後56年ヨーク大主教、61年に第100代カンタベリー大主教に就任、ユーモアあふれる人柄から多くの人に親しまれました。学者としての功績も偉大で、多くの著書を残しています。原著“The Resurrection of Christ”は1945年に初版、邦訳は速水敏…