1913年10月26日〜1947年1月10日 大阪府大阪市出身。 代表作は「夫婦善哉」「木の都」「可能性の文学」「六白金星」 など。 大阪文学振興会によって「織田作之助賞」(年1回公募。2003年で20回目)が主催されている。 『夫婦善哉』に登場する法善寺横丁には昭和38年(1963)に記念碑が建立されている。
昨日の行きつけの本屋で買った本のことを話題にしようと思っていたのです が、その話にはまったくならずでありました。 久しぶりの行きつけの本屋でしたが、この時期は高等学校の教科書扱いが 前面にでておりまして、昨日にはさすがに購入に来ていた高校生はいませんで した。地元の書店にとって、教科書販売の手数料は貴重な収入源なのであり ましょうが、ほんと本屋さんはたいへんです。 昨日に手にした本と買った本であります。 最近は文庫本の価格があがっておりまして、当方が買おうかなと思うもの は部数が少ないこともあって、定価が千円以下ということはないことです。 最近の中公文庫は、相変わらずで気になるものを出していま…
★★★☆☆ あらすじ フィリピン・ベンゲットでの過酷な仕事を終えて大阪に戻って来た男は、留守の間に恋人が自分の子供を産んでいたことを知る。 www.youtube.com 感想 主人公はフィリピンでの難工事に貢献したことを誇りに持つ、一本気でまっすぐな男だ。大阪に戻った後、過労で死んでしまった妻の遺した娘を男手ひとつで育てていく。この娘との心温まる親子の話なのかと思っていたら、結婚後あっさりと娘は死んでしまった。そして今度は孫との関係が描かれていく。良いことがあっても悪いことがあってもそれで終わりなんかではなく、それでも生活は続く。「人生」を感じさせる物語だ。 明治から大正、そして昭和に入って…
iPhoneアプリゲーム「文豪とアルケミスト」。 三冊目は織田作之助の「青春の逆説」だった。 Kindle Unlimited(読み放題)で利用できる本があったので、さっそくダウンロードして、最初から読んでみている。 青春の逆説 作者:織田作之助 グーテンベルク21 Amazon 青空文庫版もあるようだ。 青春の逆説 作者:織田 作之助 Amazon お君という官能的な美少女が主人公らしい。 母親に早く死なれ、浄瑠璃の写本を生業とする無口な父親を手伝って暮らしていたお君は、軽部という教員の家に本を配達しにいって強姦され、その後結婚を申し込んできた軽部の家に入り、あっという間に妊娠出産したかと思…
カレーは我が家では1度作ると4回分はあります。 冷凍保存しながら、週に1回程度晩御飯として食べるのですが、 4回目が終わった後に微妙な量が残ります。 スパゲティにしたりもしましたが、 大阪難波の「自由軒」の「名物カレー」を思い出し、マネてみました。 itp.ne.jp ご飯とカレーを混ぜる時に、カレーパウダーと少しの塩胡椒を入れました。 真ん中に生卵を入れて出来上がり。 ウスターソースを少し加えても美味しいですよ。 予想以上に美味しくて、また作ってみようと思いました。
なんばに向かう途中で、織田作之助・女三部作で名の知れた「太左衛門橋」。 橋の東南角で歌舞伎小屋を開いた興行師・大坂太左衛門に因んで「太左衛門橋」と名付けられた橋で、架橋年数は不明なれど橋の架かる道頓堀川の北が遊郭、南が芝居小屋と有ってそれを結ぶ橋と有っては恐らく興行師の太左衛門たちが掛けた橋なんでしょうね。 木造であったため大阪大空襲で焼失した後、1958年「3径間連続の成桁」橋として架け替えられ2004年に西側、2008年東側に木造の側道橋を整備、河川敷と一体化されています。 なんばに自転車で向かうためガラガラの道頓堀を想像して来て見たんですが、若い人たちで一杯の道頓堀界隈は7~8割方人出が…
3月以来断続的に続いていた学校休校も終わり今日からやっと息子の小学校が再開。あーー、これでようやく、お昼ごはんづくりから解放される!!やっほーーー。と胸の内でガッツポーズをしていたのも束の間、、息子と入れ替わるのを待ってましたと言わんばかりに大学生の娘が帰省してきた。えーえー、またお昼ごはんを作らねばならないのかと一瞬がっかりしたものの、ここはもう、考えを百八十度変えることにした。もう、二十歳になるんだから、お昼くらい自分で何とかなるだろう。帰ってきても、オンライン授業を受ける以外はやることないんだし緊急事態宣言が解除されたばかりで大手を振って出歩くわけもまだまだいかないからどうせ家でネットか…
富田林「じないまち雛めぐり」の途中、じないまち四季物語本部の置かれた本町公園に織田作之助記念碑が建立されてます。 織田作之助と富田林は、昭和20年に長姉夫婦・竹中氏が住まいする富田林に転居、オダサクが昭和21年に喀血後東京の慈恵医大病院に入院、昭和22年に亡くなる直前まで文筆活動の場としていた処で云わば終焉の地ともいえる土地です。 記念碑には亡くなるの直前まで読売新聞に連載していた小説「土曜夫人」の自筆原稿銘が記され、未完のまま終わったこの作品が絶筆と成りました。 京都を舞台に戦後すぐの風俗が生き生きと描かれ、群雄小説とでも言うのかオダサクらしく映画脚本の様な構成の小説で、京都編が終わりタイト…
「藤原家隆卿の塚」から少し北行くと「口縄坂」。 織田作之助の「木の都」などで天王寺七坂中最も良く知られ、織田作之助の文学碑なども置かれ「大阪みどりの百選」にも選ばれてて観光地としても一番整美されている坂です。 壬生勝鬘山・浄春寺。 「浄春寺」には、日月食の観測で知られ「月のえくぼ(クレーター)を見た男」と言われる、江戸時代の天文学者・麻田剛立の墓所が有ります。 口縄坂。 天王寺七坂の一つで、七坂中最も知られ一番整美されている坂です。 口縄坂の途中、織田作之助「木の都」の文学碑。 口縄坂の途中、太閤秀吉公ゆかりの曹洞宗・珊瑚寺。 「珊瑚寺」は、太閤秀吉公の重臣・桑山修理太夫重晴が、秀吉公の武運長…
大江神社から、愛染坂、松屋町筋に出て、植村文楽軒の墓と渋谷天外の墓を見て、口縄坂から谷町筋に戻り帰りました。 途中松屋町筋辺りから土砂降りで、口縄坂でこけるわでビショ濡れに成りましたが、何時も自動車で通り過ぎるだけでのところが、立ち寄れて良かったです。 「愛染坂」上った所が、愛染さんの山門に成ります。 「愛染坂」由来。 「愛染坂」下り。 松屋町筋。 遊行寺(円成院)。角に「植村文楽軒墓所」碑。 遊行寺(円成院)。三代目文楽軒を称えた「文楽翁之碑」。 臨時に駐車場としていたらしく門扉が開いていました。「初代・植村文楽軒」の墓はこの奥に有るようですが、雨中の事で未確認です。 「三代目・坂東寿太郎」…
2024年度 原田研究室「SHU-MAI文庫」 第1回『群像』が4/19に開催されました。 第1回フライヤー|デザイン, 出題 : 大池智美 課題文; 私たちの身の回りは数多くのモノで溢れている。それらは目に留めることもないなんでもないモノのようで、1つの空間に集積すると強い意志を持っているように感じられる。私たちは建築を通して、そういったメッセージをどのように盛り込むべきだろうか。 補足文1; リビングの吹き抜けや螺旋階段、日差しを取り込む大きな開口部。日常の光景を描く様々なエレメントは、一つの大きな建築となって立ち現れる。そこで繰り広げられる、建築の群像劇とは。 補足文2; 群像とは多くの…
春アニメ以外の話題、久しぶりだね! アニメ情報サイト『アニメ!アニメ!』さんでは任意の声優さんを対象に、その方が演じられてきたキャラクターの人気投票を実施。その方のお誕生日同日、またはその数日後にその結果を発表すると言う企画を行われています。 そのアンケート結果について、やんややんやと語るだけの記事です。 いつもは複数人の方をまとめてとりあげているのですが。 私がアニメ、声優沼にハマるきっかけ+新人声優さんのキャリアを追いかける、その楽しみを教えて下さった杉田智和さん、諏訪部順一さん、細谷佳正さん、逢坂良太さんに関しては、その方のみで記事を書いております。 てなことで今回、とりあげさせて頂くの…
文マヨイベント [概要] 2021年12月以来の期間限定スカウト【DRAGON HEADスカウト】が復刻開催!!「DRAGON HEAD」キャラクターの「SSR[龍頭抗争]中原中也」、「SSR[龍頭抗争]織田作之助」、「SR[龍頭抗争]太宰治」、「SR[白麒麟]澁澤龍彦」が再登場(2024年4月9日14時から4月23日13時59分まで)🙌 [感想] 初登場はなんと約6年前。今回までに5回の復刻を経て、ついに6回目の復刻スカウト。6年前一体何をしていただろうか。またそんなことを考えると感慨深いけれど、こうして復刻を幾度もしてくれると大変ありがたいですね。 [考察] さて、「SSR[龍頭抗争]中原…
● 使うべき言葉やもの言い、道具としてのそれらをひとつひとつ丁寧に意味と紐付けて「定義」してゆき、その上であたかも煉瓦やブロック、機械の部品を手順に沿って組み立ててゆく、そんな言葉の作法、少なくとも書き言葉において文章としてつむいでゆくことが、文字を介してものを考えることの基本形である――ざっとまあ、そんな感じで教えられてきましたし、そんなものなんだろう、と、なぜかここは柄にもなく割と素直に受け入れてもきました。少なくとも、大学にうっかり紛れこんで以来は。 まさに「そういうもの」として、あまり深く考えることなく書き言葉としての文字とつきあい、意図や目的はその折々でさまざまなれど、まあ、それなり…
4月13日のパーティで配るチラシの作成で、力丸、都築両氏とやりとり。 ーーーーーーーーーーーーーーー 「図解塾」の準備。 「大全」執筆の検討。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 「名言との対話」4月9日。井上ひさし「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ゆかいなことをまじめにかくこと」 井上 ひさし(いのうえ ひさし、1934年11月17日 - 2010年4月9日)は、日本の小説家、劇作家、放送作家である。『吉里吉里人『ひょっこりひょうたん島。』 『青葉繁れる』は、著者の精神的故郷である仙台で少年時代に妄想ばかりしていた男の思想的半自叙伝を、すべての権威を相対化してしまうパロディ意…
(ポピュラー・カルチャー論講義補遺)「アメリカ」を考える(7)『アメリカとは何ぞや』とオダサク 敗戦後すぐ、フランスの経済学者アンドレ・ジーグフリードの『アメリカとは何ぞや』(伊吹武彦訳、世界文学社、1946年)が出版されます。その訳者紹介には、「東大仏文科卒業、渡仏、現在三高教授」とあります。いうまでもないことですが、「三高」は旧制第三高等学校の略称であり、その後の京都大学教養部、さらには現在の総合人間学部の源流となる学校です。 この『アメリカとは何ぞや』が小道具として活躍する小説に、織田作之助「それでも私は行く」があります。「夫婦善哉」で知られる織田ですが、この小説は京都の地方紙に連載され…
辞書編集者は政治家・下─「一昨日の『赤旗』テレビ欄」 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 赤旗云々と言いながら「赤旗テレビ欄にNHKドラマ『舟を編む』(原作は三浦しをん*1の同名小説)が掲載された→延々、松竹による原作小説『舟を編む』の感想」という「赤旗記者の『舟を編む』評価を紹介した上で、赤旗記者の評価についてお前がコメントするならともかく、赤旗以外の新聞のテレビ欄にも『舟を編む』は掲載されてるし、赤旗云々という記事タイトルでも、お前の記事は赤旗は全く関係ねえじゃん。朝日、読売、毎日、日経、産経でも同じ記事書けるやん、アホか、お前は(呆)」…
織田作之助賞候補作 あらすじ ボーカルギターの葵、ギターの智樹、ベースの啓介ドラムの伸也の4人で組んでいたバンド「Thursday Night Music Club」にメジャーレーベルから声がかかる。しかしレーベルのプロデューサー中田がデビューのために提案したのはベースの脱退だった… 葵は彼女の莉央に支えられながら、朱音、九龍、昴流といった新メンバーとともにバンドを大きくしていく一方で、ロックンローラーとしての自分と本当の自分との解離に苦しんでいき…という話 高橋弘希さんの作品はこれでデビュー作の『指の骨』以外は全部読んだことになるのかな この作品は他の作品と比べても文章量が多くて物語性が強い…
*1 競馬を題材にした創作は、何も小説の類に限らずそれぞれのジャンルにすでにそれなりにあるけれども、ギャンブルとしての競馬に合焦したものが多く、また多いがゆえに定番でそれだけ陳腐な定型になってしまっているところがある。織田作のこの作品などは、それら競馬ものの古典のように語られることもあるけれども、その内実はともかく、それら競馬ものの創作という意味では、確かに早い時期のものであることは間違いない。少なくとも、大衆娯楽としての側面から見た競馬という意味では、ある種の原風景みたいなところはあるだろう。 織田作は言うまでもなく、武麟、安吾に太宰、ええい、檀一雄に田村泰次郎に火野葦平に林芙美子に、いずれ…
『文豪とアルケミスト 戯作者ノ奏鳴曲』 2023. 2.17-26 東京 品川プリンスホテル ステラボール 3.3-3.5 大阪 森ノ宮ピロティホール 文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。終わりの見えない戦いに虚無感を抱きつつも、織田作之助は同じ無頼派の坂口安吾、そして檀一雄と合流を果たした。残るはその中心的存在の太宰治だけ……。だが、まだ太宰の姿が見当たらない……。 プロレタリアの中野重治や徳永直ともそのことを共有していると、『蟹⼯船』の侵蝕が発生。戸惑いを抱え潜書することができない織田に対し、坂口は共に寄り添い、檀は二人に代わりに戦うことを選び、中野・徳永・草野心平らと奮闘の…
本書はいつどこで買ったか覚えてないが、手に取った瞬間、これは確か家に文庫本があったはずだが、内容が同じものかどうかは判らなかった。併し、奥付を見ると昭和23年9月1日とあることからして、二人が心中した同年6月から2か月余りということになるので、初版本だろうと思い買うことにした。終戦からまだ3年も経っていない時期の本とあって紙質も悪く、旧字体でところどころ印刷ボケなどあり読みづらいが何とか読了。言うなれば彼女が太宰と会ってから死ぬ間際までの日記で、如何に富栄が太宰を尊敬し死ぬほど愛し抜いたかが繰り返し書かれている。「ひとりにしねいで」「死ぬときは一緒に」「連れてってください」など、とにかく二人は…
2月下旬の日記(2024年2月16日から2月29日分) 3月1日日付が変わってから2月下旬分の日記をアップする。誕生月になったので今月でひとつ年を重ねることになる。昔自分がイメージしていた大人とは程遠いが、そこまで悪くはない人生というか楽しくやってはいる。でも、年齢だけでなく、時代や社会の変化が急激に変わる部分とゆるやかに変わる部分がある。それらに翻弄もされるし、確固たる自分というほどのものはなくても、陰謀論や宗教にハマったり、ネトウヨ化したり極左になったり、インフルエンサーに踊らされることもなく、なんとかほどほどにやっている。現時点では自分がそうであっても周りの人たちがいつかそういう状況に陥…
にがにが日記:岸政彦著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 岸政彦プロフィール 中瀬ゆかりのブックソムリエでも紹介されました 合わせておすすめ ☞読書ポイント 日記を通して覗く、岸先生個人の生活史とも言える一冊。どうでもいいことから、感慨深い話まで、内容は多岐に渡る。おさい先生(奥様)のイラストに和みながらゆるゆる読もう。岸先生のお花畑での貴重な1枚もお見逃しなく。めちゃ笑顔(笑) にがにが日記 感想・あらすじ 社会学者、岸先生の日記です。出版される本はボリューミーといった印象の岸先生。まぁ、日記は気軽に読めそうね~って思っていたら、なんと日記も7年間に及ぶ記録とのこと。やっぱりあ…
各シーズン解説 第一期(アニメ) 第二期(13話~25話) 太宰治と黒の時代(13話~16話) 第二期(17話~25話) 第三期(アニメ)太宰、中也、15歳(26話~28話) 第三期(アニメ)(29話~37話) 第四期(38話~50話) 第五期(51話~61話) 各シーズン解説 第一期(アニメ) 孤児院を追放され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦は鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する異能集団・武装探偵社が追う「人食い虎」の捜索を手伝うことになり、太宰と共に虎の出現を倉庫で待つことになる。そのとき、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに異能力、「…