水と電解質を素早く体内に補給できるように、ナトリウムとブドウ糖の濃度を調整した飲料。経口補水塩を水で溶かしたもの。Oral Rehydration Solution, ORS.
1970年代に発展途上国を中心に流行したコレラ感染時の脱水症状の対策にWHO(世界保健機関)が飲用を推奨し、大きな成果を上げた。
欧米や日本の医療関係者にはすでに一般的なものであったが、最近は、熱中症・脱水症状対策に有効であると一般の人にも広く知られるようになった。
熱中症の予防や初〜中期症状の対策には、水よりも経口補水液を摂取したほうが有効だとされている。
「経口補水療法」と呼ばれる、経口補水液を摂取することで脱水症状時に欠乏する水分と電解質を効率よく補う治療法も存在する。
スポーツドリンクは、おいしく飲むための味付けがされているため糖分が多い(ペットボトル症候群)。また、水分補給力が弱め(糖や電解質の濃度が経口補水液と異なる)である。