ノンフィクション作家、ジャーナリスト、評論家。1940年生まれ。本名、橘隆志。文藝春秋勤務を経て、フリーに。1974年、『文芸春秋』に発表した「田中角栄研究――その金脈と人脈」は、のちに田中元総理の逮捕・田中内閣の倒閣、ロッキード疑獄のきっかけとなる。その関心は現在では、政治から、脳や宇宙飛行士へと移行しているようだ。
文京区小石川の六角坂脇に構えた事務所は黒塗りで猫の顔が描かれ、通称、猫ビルと呼ばれる。
<8日午後、文京区にある田中角栄元総理大臣の自宅だった建物から火が出て、全焼しました。>映像の世紀バタフライエフェクト「田中角栄 列島改造の夢と転落」#を見たところでした。ここでも、金脈問題が「文藝春秋」で立花隆氏によって追求されたのに、テレビ、新聞は沈黙、無視で、ニューズウイーク、ワシントンポストが取り上げ、月刊誌発売後13日後の外国特派員協会での追求があってから、一斉に報じられるようになったことが、あがっていました。奇しくもちょうど、50年前になります。 #「田中角栄 列島改造の夢と転落」 <「目白御殿」と呼ばれた田中角栄の自宅に、公共事業の誘致を求めて、全国から自治体や企業の担当者が陳情…
日本人初の宇宙飛行士の秋山豊寛を知っている人は、おそらく私同様に40代以上の人でしょう。JAXAが日本中から募集して選んだエリートである毛利衛など3名が日本人初の宇宙飛行士になるはずでした。しかし、1986年のチャレンジャー号爆発事故で、NASAによる日本人宇宙飛行が延期となる間に、バブル景気にうかれたTBSが金にものをいわせて、1990年、突如、ソ連の宇宙船に社員の秋山を載せてしまいました。 秋山は自他ともに認める「普通のおじさん」でした。当時、TBSの看板報道番組のニュース23で司会の(やはり40代以上の日本人なら全員記憶している)筑紫哲也の休みの日、しばしば秋山が代理の司会を務めましたが…
立花隆の「日本共産党の研究(一)」を読んでいる。 日本共産党の研究(一) (講談社文庫) 作者:立花隆 講談社 Amazon その中に書かれたこの文章が良かった。 私の基本的な社会観はエコロジカルな社会観である。多様な人間存在、多様な価値観、多様な思想の共生とその多様な交流こそが、健全な社会の前提条件であると考えている。 したがって、あらゆるイデオロギーとイデオロギー信者に寛容である。 しかし、その存在に寛容であるということは、それに対して無批判であるということは意味しない。思想とか価値観とかの間には、批判的交流があればあるほど豊かになると思うからである。 (引用元:「日本共産党の研究(一)」…
これから裁判が始まる。 福谷公男、川上量生、綾部剛。糞野郎だ。 最大の糞は立花隆。 なぜなら、弁護士選定の間違い。 落合洋司、高橋祐樹。金儲けと売名。 ガーシーが有罪になれば、立花隆が原因だ。庶民は、立花隆を許さない。
遅読のすすめ作者:山村 修新潮社Amazon 立花隆の『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』や福田和也の『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』に代表される、速読・多読といったものに対して、ほとんどの人は(彼らのような職業上の必要性に駆られているのではないのだから)そういった読書法は必要ではないだろう、と主張する一冊。 たとえば立花の言う、「本を沢山読むために何より大切なのは、読む必要がない本の見きわめをなるべく早くつけて、読まないとなったら、その本は断固として読まないことである」といった主張に対し、山村は反対するわけではないが、どうしてもどこかに違和感を覚える…
蔵書の整理をする過程で、ついでに昔買った本を読み返したり、買ったまま読まずにいた本を改めて手に取ったりしています。やはり本は読み返すと面白い。読み返そうと思わせる本だけが自分にとって重要な本だと改めて認識しました。 今回紹介したいのは、立花隆著『中核VS革マル(上)(下)』(講談社文庫)。1975年(昭和50年)に発行された本の文庫本です。手元にあるのは、(上)が2004年の25刷で、(下)が2002年の24刷です。 『中核VS革マル』はどういう本? 内容:70年代半ばまでの中核派と革マル派の「内ゲバ」を詳細に記述 読みやすさ:クロニカルかつロジカルで読みやすい オリジナリティ:この分野では今…
血圧値 134/85/73 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 70.0キロ 月日のめぐりはあっという間で、そろそろ4月も終わり。 昨年の5月から書き始めたこのブログの、連続更新もそろそろ1年目、間もなく365回を迎えます。(今日で353回かな?) ブログはアウトプット。 これを重視すれば、インプットは当然手薄になります。 「I/O比」(インプットとアウトプットの比)について、たいていの知的世界ではI/O比は少なくとも100以上ないといけないと言っている。 著作であれば100冊以上本を読んだ人でなければ1冊の本を書ける域には達しないと。 立花隆が言うには、本を1冊書くにはこの数値が、1…
【目次】 中核VS革マル(上) (講談社文庫) 作者:立花 隆 講談社 Amazon 中核VS革マル(下) (講談社文庫) 作者:立花 隆 講談社 Amazon 想像を絶する暴力の連鎖 『中核vs革マル』は、立花隆氏が1970年代に発生した極左暴力集団「中核派」と「革命的共産主義者同盟」(通称・革マル派)の歴史を追い、その背景や思想、行動について考察した著作です。 立花氏は、本書で中核派と革マル派が抱えていたイデオロギーの違いを詳しく分析し、それが彼らの暴力行為やテロ行為にどのような影響を与えたかを明らかにしています。また、両グループの歴史を追いながら、当時の日本社会や政治情勢、学生運動の背景…
information は、こちら。 京都で撮る「いつも」のことが桁違いな、東京の景色。 撮らせれてる感は強いが、それでも撮らざるを得ないのが、自分の性。 立ち位置はいつもと変わらないのに、目の前の世界が変わったことで、京都でやっていたことの面白さが何だったのか、よくわからなくなる。 迷いの気持ちが発生。 警戒警報。 ちょっとヤバめ。 でも、ま、いいさ、という気分もある。 目の前のことを撮っていれば、そのうちまた、次に撮る写真が面白くなる。 訳がわからなくなりましたくらいが、ちょうどいいのだ。 そんな気がする。 YouTube で、『立花隆対論1994・谷川俊太郎』を見ていたら、谷川俊太郎が読…
今日、2度目の更新。 昨夜まで東京にいて、今朝夜行バスで帰ってきました。 友人宅を後にして夜までの空き時間に、久しぶりの東京で何がしたいか。 まず頭に浮かんだのが、亡くなられた立花隆さんの事務所「猫ビルが見たい」でした。 地下から出てきて東京ドームを背に、「たぶん・・・」の方向感覚で歩き出し、Googleマップ で実際と照らし合わせながら歩くと、上の写真の坂の奥の曲がり角に、それはありました。 NHK BSの『見えた 何が 永遠が~立花隆 最後の旅~』を見て、中の本棚はすでに空っぽなのは知っているが、青いドアの取手は外されて、その穴を塞ぐための緑のガムテープを見つけると、やはり寂しい気持ちにな…
おはようございます。 昨日もまた素晴らしい1日でした。 佐久穂町の黒澤酒造さんの蔵見学をさせていただき、 (本当に素晴らしいお蔵さんです!) 臼田の佐久の花酒造のアンテナショップや 佐久の商店街を巡り、 地方グルメ、鳥の「むしり」を鳥忠さんでがっつりいただき。 自分にとっての聖地巡礼、 とまでは言えませんが、 御代田の武満徹さんへ出会う旅に。 10年間ずっと行きたかったところです、御代田町。 本当に行けてよかった。 なんかずっと耳がざわざわしてました。 MMoPなんてお洒落なスポットもあり、御代田いいぜ。 お洒落ドライフラワーも買ってきたぜ。 そして、 「浅間縄文ミュージアム」 その展覧会自体…
続きです。 ② 勉強 これも社会に出てから気づく大人が多いのでは? 旅行のところでも書いたけど、大学時代は自分で自由に使える時間が豊富にある。 旅行に行くのが嫌ならば、一つの分野について1か月間、ずっと勉強するのもアリ。 ただし、勉強する内容は試験もレポートも関係ない、何なら専攻の科目も関係のない、単に「面白そう」「興味がある」という分野のこと。 これも管理人の後悔していることなんだけど、管理人の学生時代は、いつの間にか試験に通ることが「勉強」となってしまった。試験に出ないことは「無駄な勉強」と思うようになっていった。 「勉強に時間を割かずに点数を取る事、試験に通る事」が「頭の良いこと」である…
最近知り合いの方が癌で闘病されていて、自分ももしがんになったらどうやって受け止めたらいいのかと想像すると、わからなくて、不安が浮かんでくることがあります。 今日は生理痛があって、余計にそうです。 私は3年前に子宮内膜症で右側の卵巣をとったことがあるので、そういうものが再発したり万が一癌化したりする可能性がほんのちょっとでもあることに、少し怯えています。 その怯えは日常生活に支障を及ぼすほどでは全くないけれど、知り合いや職場の同僚の入院等の話を聞くと、他人事ではないです。 今年は50歳になるので、あとどれくらい人生が残されているのだろうと思う。まだまだ生きたいけれど、いつ癌などの病気になってもお…
1冊ずつ感想を書きたいところだが、アウトプット能力が追い付かず、とりあえず備忘録として読んだ本を羅列してみよう 立花隆 最後に語り伝えたいこと-大江健三郎との対話と長崎大学の講演 (単行本) 作者:立花 隆 中央公論新社 Amazon 戦争に対する視点について、『原爆を落とされたという被害者意識だけでいいのか、日本がアジア諸国に行ってきたことは償えているのか』という観点を示された。 『赤い死体と黒い死体』についての話は、これまでの自分の中の戦後観の偏りを指摘されたように感じた。「赤い死体」は、加害者としての日本を象徴し、「黒い死体」は被害者としての日本を象徴している。 そして、環境についての語…
<一 編もすべてを捨てよといい、道元もすべてを捨てよという。一編が私淑する空也の思想を受けつぎ「捨ててこそ」の一念に徹したように、道元も自己をすてよという。> 冒頭の引用は、昨日よんだ瀬戸内寂聴さんの本からだ。 「捨てる」ってどういくことか?むしろ私はゴミまで捨てずにとって置く。「もういつ死んでもおかしくない年齢」になってしまった。それなりに、こうして書き連ねている。立花隆さんの本を読んで「自分史」のような文章を書いてきた。さらにまた、ブログを書き連ねている。「私の人生はなんだったのか?」を問い続けている。今の、結論は、稲盛さんや内村鑑三さんに見倣って、「生まれた時よりも美しくなってしにたい」…
前屋毅フリージャーナリスト 3/11(月) 7:05 教育研究者たちも、「声明」を発表する「とんでもない」ことだった 撮影:筆者 奈良教育大学が同大学附属小(以下、附属小)で行われてきた教育を「教科書どおりではなく不適切」という報告書を公表したことが波紋を広げるなか、3月4日付けて教育研究者有志が「教育課程の創造的実践を通じたゆたかな教育の実現を求めます」という声明を発表した。 |「攻撃」である そこには「呼びかけ人」として17名の教育研究者が名前を連ねているが、その後、声明に賛同する教育研究者の数は急速に増え、3月10日時点で呼びかけ人と賛同者の合計で368名にも達している。それほど、多くの…
『無敵の犬の夜』。おそらく新聞の書評で紹介されたことで、図書館で予約して、順番が回って借りれた一冊。昨年度の文藝賞受賞作である。個人的には文藝賞にどこが値するのかよくわからないというのが正直な感想である。主人公の界は北九州の男子中学生。子どもの頃に事故で右手の小指と薬指を失った。学校に行けば教師からいじめを受ける。その教師を悪の先輩とともに痛めつけたあたりは読んでてスッキリした。その悪の先輩というのが橘という高校生。先日読んだ立花隆は本名が橘隆志というから、何かの縁を感じた。
万能知識人(ゼネラリスト)立花隆。数年前に逝去された知の巨人の評伝である。ニュース番組でよく筑紫哲也氏と対談し、鋭い視点で世の中に斬り込む論客なイメージはあったが、田中角栄研究をはじめとした著書も読んだことはなく、正直この知の巨人のことはわかっていなかった。しかしこの評伝、各ジャンルにおける彼の仕事ぶりを要領よく紹介し、知の巨人のさまざまな活躍を余すことなく書き連ねている。知の巨人は数多くの名著を輩出しているが、この評伝を機に、まずは「思考の技術」を今さらながら読んでみたい。
京都で「西本願寺」を訪ねた。以下、浄土真宗の開祖・親鸞について「名言との対話」の記述。 親鸞「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」 親鸞(しんらん、承安3年4月1日 - 弘長2年11月28日 )は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧。 「教行信証」には、「苦しみを抜くことを「慈」といい、楽しみを与えることを「悲」という」「どんな徳もすべて具えているものを涅槃といい、どんな道にもすべて通じているものを菩薩と名づけ、どんな智もすべてを収めているものを仏陀と称するのである。」とある。 幕府が念仏禁止の挙に出たため、20年を過ごした常陸を捨て京都に帰る。このとき62歳。このあとさらに30年と…
はじめに 「読書から学んでやってみたこと」をブログに連載していこう!今回は5回目です。 前回は「はやぶさ2のプロジェクトマネージャーはなぜ無駄を大切にしたのか?」を取り上げました。 前回からの流れで、今回も同じ宇宙系の1冊をピックアップしてみました。 こちらです🌎 www.chuko.co.jp 初めてこの本を読んだのは、大学生の頃だったと思います。 将来、宇宙飛行士になることを夢見ていたほど、 宇宙に興味・関心が強かった時期でした。 この本に出会ったのは、必然的な感じでした。 2021年に著者の立花隆さんの訃報を受け、 この本を久しぶりに思い出しました。 新刊を購入し、改めて読んでみることに…
元現地特派員による渾身のルポルタージュ! 機会の不平等による格差の再生産、貧困の連鎖で、ポピュリズムへの道を突き進む南米。南米と日本の「不平等と格差」は“程度の問題”に過ぎない。南米のリアルから日本の危機をも示す警告の書。 ここ5年以内に読んだ本で最も面白かった。 94ページまでで。それすなわち「ベネズエラ」編だけで。つづく、アルゼンチン編もいい。 行ったことない国だがベネズエラにはずっと興味を持ってきた。1999年にチャベス政権誕生。 国が崩壊するのに時間が短すぎる! アルゼンチンには行ったことある。むかしアルゼンチン行ったとき 白人が日系人激賞してたな スペイン系のアルゼンチン人日系人の大…
〇火の出るような、以下の緒方議員の反対討論をお読みください。予算成立の挨拶に来た岸田首相や林官房長官も、この演説は刺さったと言っていました。 *************** この日本は危機を迎えている中、こんなに酷い国会審議は近年ありませんでした。ただ、私は2月12日の週に「年度内成立について握りが成立したのかな」と感じました。3年連続でこの委員会に座っていると、そういう野生の勘が働くのです。私の予感が当たったのかどうかは分かりません。この予算委員会全体が予定調和の茶番でなかったこと、そして、我々予算委員がそのための猿回しの猿でなかったことを心から願います。 与党は政治とカネの問題でボロボロ、…
2月の読書メーター読んだ本の数:19読んだページ数:3941ナイス数:65内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)の感想アメリカ人が書いた、よくある冗長な本。外向的な人間がもてはやされがちな世の中だが、世界中の偉大な業績は実は内向的な人間が挙げているのではないか。みたいなことをずっと言ってるだけ。読了日:02月29日 著者:スーザン・ケイン山椒大夫の感想再読読了日:02月28日 著者:森 鴎外【増補改訂版】幽体離脱入門 霊トレで離脱は誰でもできるの感想幽体離脱がこんなにめんどくさいものだとは思いませんでした。絶対やりません。読了日:02月27日 著者:大澤 義孝臨死体験…
一度は挫折し方向転換した若者たち.その大胆な選択が成功だったかどうかを語ることはまだ出来ない.何しろ彼らは,迷いや惑いの青春の真っただ中にいるのだから.自らも不安や悩みの放浪の旅から自己確立をしたという著者は,職業も種々な11人の若者たちと夜を徹して語り合う.鮮烈な人間ドキュメント――. 大学卒業後,文藝春秋に入社し「週刊文春」に所属が決まった立花隆は,配属について1つだけ希望を出した.自分は好奇心旺盛なため,どんな取材でも力を尽したいが,プロ野球の取材だけは御免こうむりたいというもの.学生時代から,野球だけは徹底的に無関心だった立花の懇願だったが,「あいつは生意気だ」と社員の反感を買い,プロ…
見えた 何が 永遠が~立花隆 最後の旅~ 2022年4月30日 2021年4月30日立花隆 死去