大阪市が3月に新たに設置した「なんば閉鎖型喫煙所」(22日、大阪市中央区で)=河村道浩撮影 2025年大阪・関西万博に向け、大阪市が進める路上喫煙対策が難航している。条例改正で同年1月から市内全域での路上喫煙を禁止するものの、コンビニや飲食店前の灰皿撤去を求める規定は、反対が強く導入を断念。通行人の受動喫煙を防ぐ屋内型などの公共喫煙所整備も、まだ目標の半数に届かない。命や健康をテーマにした万博に合わせて掲げた「市内全面禁煙」の実現は道半ばだ。(猪原章) 【写真】大阪市の補助で民間企業が整備した喫煙所 大阪市は現在、07年3月制定の路上喫煙防止条例に基づき、JR大阪駅周辺や御堂筋周辺など市内6エ…