イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは人間には真実への道を迷わす4つのイドラが存在していると喝破した。 其の4つのイドラは大きく「種族のイドラ」、「洞窟のイドラ」、「市場のイドラ」、 「劇場のイドラ」に分けられる。 「洞窟のイドラ」は個々人の誤った先入観や色眼鏡によって判断をゆがめられること、 「市場のイドラ」は噂話やもっともらしい予言などに影響されてそれを信じてしまうこと、「劇場のイドラ」は大学の教授などの権威のある人の話を無条件に信じてしまうことだ。 これら3つのイドラは影響されてしまうにせよ、強い意志をもって気を付ければある程度は影響を逃れられる類のものだ。 しかし「種族のイドラ」だけ…