今も昔も児童虐待は後を絶たないが、本件加害者は自子のみならずその幼馴染にまで手を掛けた。子を失った悲痛な思いを叫ぶ「悲劇の母親」はやがてカメラの前で感情を爆発させるなど、不可解な言動や心理状態にも注目が集まった。はたしてその動機についての解明は果たされていない。 事件の概要 2006年(平成18年)4月9日19時45分頃、秋田県の北端に位置する藤里町で、小学4年生の女児・畠山彩香さん(9歳)の行方が分からなくなった、と母親から通報が入った。「娘は2軒隣の男児に人形を見せに行ってくる、と言って出掛けた」と母親は話したが、その男児は他の友人たちと遊んでおり、家の前で彩香さんの姿を見かけてはいたが一…