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祥鳳型

(一般)
しょうほうがた

Shoho Class

概要

 前身は昭和9年に策定されたマル二計画の給油艦剣埼型である。ロンドン条約による空母保有トン数の厳しい制限に対し、予め空母に転用可能なように設計した艦を条約の制限外艦艇として建造し、有事の際短期間で空母に改造しようとする構想下に建造されたもので、大鯨に続く所謂空母予備艦の第二形式に当たる。
 建造中に潜水母艦に艦種を変更し、一番艦剣埼は昭和14年1月に竣工後、予定通り空母祥鳳として開戦直後に改造完了、二番艦高崎は艤装中に工事内容を変更し、空母瑞鳳として昭和15年12月に竣工した。空母改造に際し、主機をディーゼルからタービンに変更し、28ノットと言う高速を与えられた為、商船改造の小型空母と同等のサイズながら、よく活躍したクラスである。
 艦後部右舷に、起倒式の補助煙突を備えている事が外見上の特徴。

要目(空母への改造完成時の祥鳳)

基準排水量:11,200t
全長:205.5m
最大幅:18.0m
平均喫水:6.64m
主機:艦本式オール・ギヤード・タービン2基2軸
主罐:ロ号艦本式水管罐4基
出力:52,000HP
速力:28knt
燃料搭載量:重油2,320t
航続力:7,800浬/18knt
兵装:八九式40口径12.7サンチ連装高角砲4基
   25ミリ3連装機銃4基(瑞鳳は連装4基)
搭載機:常用27機・補用3機
飛行甲板:長さ180.0m×幅23.0m(瑞鳳は長さ195m)
乗員:785名(瑞鳳は792名)

略歴

  • 祥鳳 Shoho

昭和9年度:運送艦(給油艦)として計画、建造所横須賀工廠
昭和9年11月5日:剣埼と命名
昭和13年9月15日:潜水母艦改造に着手
昭和14年1月15日:竣工、潜水母艦に類別
昭和16年1月:横須賀工廠にて航空母艦改造に着手
昭和17年1月26日:改造完了
昭和17年5月7日:珊瑚海海戦にて米空母機の雷爆撃を受け沈没
昭和17年5月20日:除籍

  • 瑞鳳 Zuiho

昭和9年度:運送艦(給油艦)として計画、建造所横須賀工廠
昭和13年9月15日:高崎と命名、建造中に潜水母艦改造に着手
昭和15年1月:計画を変更し、航空母艦改造に着手
昭和15年12月15日:航空母艦に類別変更、瑞鳳と改名
昭和15年12月27日:竣工
昭和19年10月25日:比島沖海戦にて米空母機の雷爆撃を受け沈没
昭和19年12月20日:除籍

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