春季皇霊祭 毎年春分の日に宮中三殿の皇霊殿において行われる大祭。秋分の日の秋季皇霊祭と同じく、歴代天皇・皇族を祭られる祖先祭である。天皇陛下は午前10時、皇霊殿に出御され、玉串を奉って拝礼ののちお告文を奏される。続いて皇后・皇嗣・同妃が順に玉串を奉って拝礼されることになっている。 皇室における祖先祭祀は、古くは陵墓が中心だった。それが、平安時代には御所において主に仏式が採られることになり、御黒戸(おくろど)という場所には歴代の位牌が安置されていた。明治を迎えると皇室においても神仏分離が行われ、位牌はすべて京都の般舟院と泉涌寺に移され、皇霊は明治2年神祇官神殿に祀られることとなった。続いて、明治…