楳図かずお原作の同名漫画の映画化。
2006年7月22日公開。
『神の左手 悪魔の右手』の映画化は元々、那須博之監督が準備していた企画で2005年4月には撮影に入る予定だったが、2005年2月27日に亡くなったため、一時は頓挫しかけた。死去後に、那須監督が新作を準備していたことを知った日活時代の後輩で親交の深い金子修介監督は「追悼の気持ちも込めてぜひやりたい」と熱望。「金子監督なら」という製作側の後押しもあり、企画が再始動した。
ストーリー
「お姉ちゃん、僕もうすぐ死ぬんだ」
悪夢から目覚めた山辺想(小林翼)は、姉である泉(渋谷飛鳥)に突如そう告げた。
想には、人間の悪意を夢で予知する不思議な力があった。想を死に至らせる悪夢も、どこかで現実に起きていることらしい。その悪夢とは、次々と少女たちが殺されていく恐ろしい夢だった。
夢には、ベッドに寝たきりで父親が描いてくれる絵本だけを楽しみにしている女の子が現れる。優しい表情で、娘の為に自ら描いた絵本を読み聞かせる父親(田口トモロヲ)の姿。しかし、父親の優しげな表情とは裏腹に、その絵本の内容は、惨殺される少女たちの姿を描いた恐ろしい「黒い絵本」だった・・・!悪夢を見るたびに身体に異変がおきる想。悪夢から想を助けるため、泉はその夢の中に現れる男を捜し始める。
恐怖の絵本、惨殺される少女たち・・・、すべての恐怖は、現実の世界とつながっていく。悪夢の謎を解き、泉は想を救うことができるのか―!?
楳図かずお原作の漫画。
2006年7月映画化。