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環境倫理

(一般)
かんきょうりんり

環境に関する倫理学。
あまりラジカルなものになると、ただのエコ宗教やニューエイジ・エコ・カルトと変わりがないという批判も。

倫理相対主義

客観的な倫理的基準は不可能であるとする立場。
複雑で合意困難な倫理的課題に対して、この立場の考えにはまり思考停止状態に陥るケースがよくある。
しかし、環境倫理を研究する方は「実際は倫理学において合理的な説得や対話はある程度、可能である」と主張する。
「正しい答えなんか求めても無駄じゃない。人それぞれ違うんだから。」といった意見は、ラジカルに倫理相対主義に傾いてしまっていると言える。
環境倫理学に否定的な立場としては「倫理相対主義」に立って、かつ、合意形成手続きで選択された社会的行動が正義だとする立場もある。

目的論(Teleologic)

自然そのものが目的を持ち調和しているとする考え方。
自然を善とするため、干渉しないで置くことがただしいという立場をとる。
「神による創造」を信じる場合、この考え方をとる場合が多い。「原生自然」という考え方にも反映されている。
進化論ではラマルキズム・今西進化論に反映されている。
しかし、獲得形質が遺伝するのではなく、遺伝的多様性と自然選択で説明されるのは広く知られており、否定的な立場で説明されることが多い。

功利主義

環境の価値を考える時、固有的価値や手段的価値をCVMなどで測定したりする。「この自然の支払い意志額は1億円です。」みたいに。
「公共政策」と呼ばれている分野での「公共経済学」や「環境経済学」の利用は、ほぼこの「功利主義」的価値観に基づいていると言える。
また、現代における「法システム」が志している合理的法秩序も正義の実現のために「功利主義」の立場をとる。その最たるものが「法経済学」である。

義務論

環境法が社会的的正義の実現のために課す義務は、個人の権利を侵害してはいないかという批判をする人もいる。
しかし「個人の権利」というものは法システムに従属しており、必ずしも不可侵なものではない。

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