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狂言回し

(一般)
きょうげんまわし

「狂言(歌舞伎)」の世界から生まれた演劇用語だが、今では一般名詞としても使われている言葉。


大雑把に言うと「進行役」のことではあるが、「ストーリーの進行に重要な役」であってイコール進行役ではない。面白いことに、ほぼすべての芝居においてこの役は主人公ではない。
例)ウルトラマンシリーズ*1、推理小説*2

*1:地球上に初めて現れたはずの怪獣の名前を、科学特捜隊の隊員が「バルタン星人だ!」などと叫ぶ。もうひとつは、謎の怪獣が現れたときにナレーションが割り込んで、「これはバルタン星人と呼ばれる宇宙人である」と解説する。

*2:「推理小説が成立するためには作者が犯人を知っていなければならない」このごく当たり前の前提が「狂言回し」「語り手」という物語装置。この物語装置が存在するからこそ、「事件の解決」に向かって物語は収斂していくことになる。このことに批判的な推理小説も少なからず存在するが、それらも「物語装置に対して批判的な作者」という「犯人」がいるのだから推理小説であると言えなくもない。

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