横溝正史の長編推理小説。1999年にJET、2001年につのだじろう、2004年に長尾文子により漫画化されている。また、3回映画化、5回テレビドラマ化されており、中でも1976年に公開された市川崑監督・石坂浩二主演の映画が有名。また、工藤栄一監督・古谷一行主演で1977年に放映されたテレビドラマは40パーセントを超える視聴率を記録した。2006年、市川崑監督・石坂浩二主演で再び映画化される。
昭和23年(作品中では2×年となっているが他の記述からこう推定される)2月、那須湖畔の別荘で信州財界の大物・犬神佐兵衛(いぬがみさひょうえ)翁が莫大な遺産を残してこの世を去った。佐兵衛は生涯妻を持たず、それぞれ母親の違う娘3人がいたが、彼女たちは皆、遺言状のことばかりを気にしていた。唯一、佐兵衛の死を悼んでいたのは彼の恩人野々宮大弐(ののみやだいに)の孫娘で佐兵衛も可愛がっていた珠世(たまよ)だけであった。
同年10月、佐兵衛の遺言状が顧問の古舘恭三弁護士によって金田一耕助の立ち会いのもと公開されるが、その内容は
「犬神家の家宝“斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)”の三つを野々宮珠世に与え、遺産は珠世が佐清(すけきよ・長女松子の息子)、佐武(すけたけ・次女竹子の息子)、佐智(すけとも・三女梅子の息子)の3人の中から婿に選んだ者に与える」
という相続争いに拍車をかけるようなものであった。3姉妹の仲は険悪となり、やがて佐武が何者かによって惨殺され、直前に佐武と会っていた珠世に容疑が向けられてしまう…。
Wikipediaより
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