1985年東京設立
グラフィックデザイナー松田行正主宰
牛若丸の本 「本総体としてオブジェらしい本である」ということである。
机や棚に置いてあるだけで存在感のある、手にとってみて、
開いてみて手触りとともにオブジェとしか名状しがたいもの、
本という形態を保ちながらも本を超えたと思わせるような、そんな本である。
しかも、アーティストの作品集というよりは編集が思いきりなされていて
明快な意図が流れていることが望ましい。
が、主宰人いわく、こんなに入れ込んだ本も見本を手にした途端、
デザイナーや編集者の性とでもいうのか、ワーカーホリックとでもいうのか、
興味が次回作に移り、「やはり面白いのはプロセスだ」と納得することもたびたびらしい。
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