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火炎放射器

(一般)
かえんほうしゃき

銃器‥‥、ではないが歩兵携行兵器の一つ。
タンクに詰めた液体燃料を高圧で噴出すると同時に、バーナーや電熱線・空砲などで着火し燃焼させる。
現在使われる燃料は、ガソリンにタールなどを添加しゲル状にしたものが用いられる。ゲル状にすることで、人体に付着した場合にまとわりつき消火を困難にし確実なダメージを与えることができる。
また、閉鎖空間に吹き込むことで、その中にいる全員に酸欠・窒息を引き起こさせることも出来る。

原型が考案されたのは10世紀の中国ごろであるが、戦線でさかんに使われる様になったのは第一次世界大戦頃〜第二次世界大戦初期の塹壕戦である。塹壕・トーチカなど閉鎖空間のすき間から炎を吹き込むことで効率良く制圧することが出来る兵器として重宝され、また恐れられた。

しかし現在では、一つのタンクで10秒ほどしか使えない、射程が10〜30m、自分・味方に被害が及ぶ危険があるため狭い空間では使い難い、ボンベに被弾した場合のダメージが大きい、ということで、よほどの広域作戦でもない限り使われている場面は見かけない。

ちなみに、炎は派手であるが温度自体はそれほど高い物ではないため、鉄製のドアを溶かして穴をあけるなどの「作業」には全く使えません。

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