1911〜2007、富山県小矢部市生まれ。
元大本営陸軍参謀・関東軍参謀。陸軍大学校を首席で卒業したエリート、いわゆる「軍刀組」。階級は元陸軍中佐。戦後は、伊藤忠商事に入社し会長まで勤め、また、戦後の政財界の黒衣役として隠然とした影響力をもった。その調整力をかわれ「影のキーマン」と呼ばれた。
山崎豊子の小説「不毛地帯」のモデルとされる。
大本営参謀としてガダルカナル島撤収作戦の主任参謀などを務めた後、終戦直前の45年7月、中国東北部に駐屯していた関東軍参謀に転出。停戦交渉に携わった後、そのまま56年夏まで旧ソ連に抑留(シベリア抑留)された。
帰国後、58年に伊藤忠商事にとして入社。独自の情報網や人脈を駆使して同社の業績向上に貢献し、副社長から副会長、会長を経て相談役。
また、故土光敏夫経団連名誉会長が力を入れていた臨時行政調査会(土光臨調)と、旧行革審でも委員を務め、その後の新行革審では大槻文平会長の下で会長代理として、政官界と財界の橋渡し役となった。