以前、陸軍の松戸飛行場とその建設用鉄道についての記事を書きましたが、今回は海軍の飛行場であった「香取航空基地」とその飛行場建設を担った鉄道を紹介します。 海軍香取航空基地 「香取航空基地」は現在の千葉県匝瑳市と旭市にまたがる地に、帝国海軍によって建設されました(以下、飛行場)。 1938年頃に海軍横須賀建築部によって建設が決定され、1942年頃に完成したといわれています。もとは江戸時代に「椿海」といわれた湖を開拓して成立した土地で、「干潟百万石」といわれていた場所でした。 所在地は香取郡ではなく、当時の匝瑳郡と海上郡でしたが、これは香取神宮にあやかって名付けられたそうです。 当飛行場は、茂原市…