何か似ていると思いませんか? 一方,偽りの自己の組織化は,「ある特定の環境の失敗に対して.個人がその失敗状況を凍 結することによって自己を防衛」 (1954b邦訳 p177強調は著者) している側面をもち,これは正常で健康なことと考えねばならない。それは本当の自己が,あたかも好ましい適切な環境が現れてくるのを密かに待ち望み,そうした環境 において,かつての環境の失敗を埋め合わせようと,好機を期しているかのようである。 https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/repository/metadata/2113/ 最後にハヤカワ文庫版『ユービック』の浅倉久志による解説の末尾に…