概要
ある時代に多くの人々に好まれよく歌われる歌謡・歌曲。
- 流行歌謡《昭和以前》「流行り歌(はやりうた)」「流行唄(はやりうた)」
- 流行歌曲《昭和以後》「流行歌(りゅうこうか)」「歌謡曲*1」
※「謡」は楽器に合わせないで、節をつけてうたうことであり、創作者が問題とされないような口頭伝承の音楽を「歌謡」と呼ぶのが本来。童謡(謡歌)、時人の歌、巷謡などの民間伝承の歌が「流行歌謡(はやりうた)」といわれ、「流行唄」、「時花歌」などとも表記される。因みに、その伝承が組織的に体系化されるに至ったものは、不易性をもつ芸術的種目(芸術歌曲)として除外される。古代の風俗歌、童謡、中世以降の小歌などの「流行り歌(はやりうた)」を「流行歌謡」とし、現代において洋楽の影響下に成立した昭和以降の「流行歌(りゅうこうか)」を「流行歌曲」と称して区別する。