闘いの訓練も受けておらず老若男女が混じっている叛乱軍ゆえ、時折痛い目にも遭うのだが、東王楊秀清の指揮もあって北を目指して進撃する。行く先々で清朝に不満を持つ民衆が参加してくるので、軍勢は増えていく。 ただ中心たる洪秀全は、ほとんど表に出てこない。奥の院で教義にふけることが多くなった。都市を獲っても直に移動してしまうので、政府軍は、 ・都市をいったん明け渡して、官僚や軍は避難 ・民衆は置いていくが、殺されるわけではない ・叛乱軍が去った後に、戻ってくればいい という戦術を編み出す。軍の指揮官は朝廷に「うまく敵軍を補足できなかったものの、奪われた街は直ぐに取り返した」と都合の良い報告が出来るという…