タイトルや見始めた直後に感じたのは率直に言ってあまり良い印象ではない。つまりはハズレを引いたである。とりわけ特筆すべき映像でもなし、やや騒がしいやり取りにもそんな思いを抱いたのだろう。しかし、これが不思議なことに遠浅の海を徐々に沖に向かって歩いていくような感覚で見続けていられる。キャラの立ち位置などもわかって、おおよそのストーリーが見えてきたのもあるのだろうが、先行きが見えないような見えるような、二転三転するかの物語が見ている者を引き込んでいくのかもしれない。物語は三人のホームレスがクリスマスの夜に赤ん坊を拾うというところから始まる。コメディタッチでありながらもそこにはリアルな現実が垣間見える…