存在の耐えられない軽さミラン・クランデ千葉栄一 訳集英社1993年9月25日 第一刷発行1993年10月24日 第二刷発行 先日、7月11日、訃報がニュース、新聞で取り上げられた。小説『存在の耐えられない軽さ』(1984)の作者で、チェコスロバキア(現チェコ)生まれの作家ミラン・クンデラ氏。享年94歳。パリで、闘病の末になくなったとのこと。 クンデラは、1968年のチェコの民主化運動「プラハの春」を鎮圧したソ連のチェコ侵攻を批判し、チェコ国内で著書が発禁となる。その後、1975年にチェコを出国。1981年にパリでフランス国籍を取得した。 1967年に出版された処女作『冗談』では、チェコの共産主…