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気動車

(一般)
きどうしゃ

ディーゼルエンジンを動力源とする鉄道車両。狭義には、旅客を乗せるためのものを指す。

もともと蒸気機関を動力源にしようとしていたため、気の字がついている。初期にはガソリンエンジンが使われたことがあったが、燃料の引火によりたびたび火災を起こした。ガスタービンエンジンを乗せた車両も試作されたが、機械の小型化が難しく実用には至らなかった。

トルクコンバータエンジンの動力を減速する液体式が主流。起動時は、エンジンで作られた動力をトルクコンバータで減速し、トルクを増す(変速運転)。車軸でもさらにギヤを用いて減速した上で、車輪を回転させる。電車の起動加速度が電動機でだいたい決まるのに対し、気動車ではエンジンだけでなくトルクコンバータの性能も影響する。いくらエンジン出力が大きくてもトルクコンバータのストールトルクが小さければ起動加速度は出ない。
トルクコンバータは回転数が上がるとオイルの粘性により高温になる。このため、起動時はエンジンの出力でオイルクーラーを動作させ、トルクコンバータを冷却する。速度が出てくるとエンジンの出力が無駄になってしまうため、ギアを用いてエンジンを車軸に直結する(直結運転)。
制動方式は古い車両では自動空気ブレーキ、新しいものでは電気指令式ブレーキ。また、高速域では直結運転で燃料噴射を絞ることにより、エンジンブレーキが使用できるものもある。

電車と異なり、戸閉め表示灯エンジンの制御装置は連動していない。このため、車掌乗務時は車掌からのブザーをもって発車合図とする。

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