ある業界や、ある地域、ある時代に特有な残酷な風習等を記録した物語。
ヤコペッテイのドキュメンタリー映画「世界残酷物語」の大ヒット以来、映画、本などで「○○残酷物語」という名称は定番となった。
1937年 ヴィリエ・ド・リラダンの「残酷物語」の翻訳刊行。(原著は1883年刊行)
1954年 リラダンの「残酷物語」が新潮文庫に。
1959年 南條範夫の「残酷物語」刊行。
1959年 宮本常一他編集の叢書「日本残酷物語」が刊行開始。(それと無関係な映画、「日本残酷物語」は63年公開。これはヤコペッティの亜流)
1960年 大島渚の「青春残酷物語」公開。
1961年 永島慎二のマンガ「漫画家残酷物語」刊行。
1962年 ヤコペッティの「世界残酷物語」公開。
1963年 南條範夫「被虐の系譜−武士道残酷物語」刊行。同年に「武士道残酷物語」として映画化。
そして、63年以降は、書籍にも映画にも、大量に「残酷物語」という言葉が使われて、ブーム状態となった。