リスト::外国の映画::題名::や行 原題:阿飛正傳 (Days of being wild) 1990年制作 (日本公開1992年3月) 1時間37分
プロデュース:アラン・タン訒光榮 監督・脚本:ウォン・カーウァイ王家衛 キャスト:レスリー・チャン張國榮、マギー・チョン張曼玉、カリーナ・ラウ劉嘉玲、アンディ・ラウ劉徳華、トニー・レオン梁朝偉 ASIN:B00005FXNI
引用元:amazon.co.jp ウォン・カーウァイの長編二作目となる本作は、二部構成のプランだったのを前編で予算とスケジュールを使い切ってしまった 舞台は60年代の香港 ヨディ(レスリー・チャン)は、サッカー場の入場口で働いているスー(マギー・チャン)に一目惚れし、つれない態度をとられても何度も執拗にアプローチする ついにスーが受け入れると、結婚を望む彼女に対してヨディの態度はつれなく、不誠実さに失望したスーは彼の元を離れる 目先の快楽だけを求める無為な毎日を送るヨディは、しばらくするとクラブでダンサーをしているミミ(カリーナ・ラウ)を遊び始める そしてスーの時と同じように、つき合い始めたミ…
「WKW ザ・ビギニング」と題してウォン・カーウァイ監督の初期の2作『いますぐ抱きしめたい』と『欲望の翼』が12月8日(金) から4Kで全国順次公開されていて鑑賞。 hark3.com 鑑賞日は同じ日でしたが、上映の順番の都合で2作目の『欲望の翼』を先に観ました。 2本とも90年代にTVで放送されたものだったか、それともレンタルヴィデオでだったか(確かTV放送されたものを録画したんだったと思うが)観てはいるはずなんですが、いつものように内容は覚えておらず、ほとんど初見のような気持ちで臨んだのでした。 『いますぐ抱きしめたい』でジャッキー・チュン演じるジャッキーが小便漏らすとこだけはなぜか覚えて…
先日ウォン・カーウァイ4Kレストア上映企画「WKW4K」にて『恋する惑星(1994)』『ブエノスアイレス(1997)』の2作を鑑賞し、初めてウォン・カーウァイ世界に触れたわたしですが、その後すぐ配信で『欲望の翼(1990)』を、昨日は劇場で『花様年華(2000)』を観てきました。 『欲望の翼』 欲望の翼(字幕版)レスリー・チャンAmazon 『恋する惑星』のひとつ前の作品。前回の記事にも載せた「アトロク」の特集内で、宇多丸さんと森直人さんが揃って「一番好き(思い入れがある)」と言っておられた作品だったため気になってすぐに観たのでした。なお今回の「WKW4K」には含まれていないので劇場鑑賞ではあ…
「じゃあ一緒に不幸になればいい」 原題は「阿飛正傳」(チンピラの伝記) 初メガホンの「いますぐ抱きしめたい」(1988)で カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)にノミネートされ 世界に名を知らしめたウォン・カーウァイの2作目の監督にして 「蘇麗珍(スー・リーチェン=ヒロインの名前)3部作」の1作目 2作目は「花様年華」(2000)、3作目は「2046」(2004)で 60年代シリーズとも呼ばれています とにかく最初からin the mood for サッカー競技場の売店に男がコーラを買いに来る 男は店番の女に「名前は?」と聞く 「教えたくないわ」と答える女 それから毎日男は来る 「19…
ベルリン・天使の詩【4Kレストア版】 [Blu-ray]ブルーノ・ガンツAmazon わたしが「Amazon Prime Video」で観たのでは、この映画のタイトルは「Wings of Desire」となっていて、「それじゃあウォン・カーウァイ(『欲望の翼』)じゃないか」とか思ったのだが、「Amazon Prime Video」のフィルムは「アメリカ版」だったようで、じっさいこの作品のアメリカでのタイトルは「Wings of Desire」なのだった。う~ん、どうもこの作品にそぐわないタイトルではないかと思ってしまったが、ドイツ語の原題は「Der Himmel über Berlin」で、「…
CHALI 🔗🇨🇳10:05 CHALI官方微博 CHALIさんから恒例のカレンダー🗓️ 「雨音を聴いて」お茶を飲み、春の美しい心地よさを楽しみましょう。 “听雨喝茶”とWeChatにメッセージすると高画質ver.ももらえます🥰 CHALI官方微博ヘッダー もう契約が終わってしまったけれど隅田川咖啡さんの毎月の壁紙とカレンダーも素敵だったな、と思い出しました。↓ cinamon03.hatenablog.jp 《骄阳伴我》《诛仙1》 《骄阳伴我》CCTV-3で4/8まで放送中☀️🌱 🔗CCTV中国电视报 「☀️『骄阳』が空にあって、温かい癒しの『充電式愛情』を楽しみにしています! 🎙️今日23…
春分の今日、肖战さんが今の日常をシェアしてくれました🌱 🔗X玖少年团肖战DAYTOY 「春・分」🌸 この斜めの線とまっすぐな線の構図、素敵です✨ センター!! クレーンでライト吊ってる💡 こちらは枠を利用して額縁の絵のよう🖼️ すべてアーティスティックなんだけど、淡い春の色合いと光で仄かな温かさを感じられるお写真たち。 コメント欄で小飞侠の皆さんが「哥哥、見て!」と春の花をたくさんUPされているのが素敵です。 一部お借りします🙇 ドラマチームや战战サイドからも注意があったにもかかわらずなかなか撮影現場の隠し撮りは減りませんが、その中でもこうしてご本人がシェアしてくれるのはとても嬉しいです。 ド…
「ダンジョン飯」に登場するハーフエルフの魔術師、マルシルに光を当ててみましょう。 攻撃魔法と古代魔法に長け、その才能は魔法学校の歴史においても注目されるほどです。 彼女は、兄ライオスの妹であるファリンとの強い絆を背景に、ファリンが炎竜に食われたことから、彼女を救うために迷宮の奥深くへ進んでいきます。 当初、モンスターを食べることに抵抗していたマルシルでした。 しかし次第にそれを受け入れ、美味しさを発見し、食の喜びを知るようになります。 彼女の冒険は予想外の方向へ進み、迷宮の主となる運命に巻き込まれていきます。 マルシルのこれからの運命はどうなるのでしょうか? さぁ、詳細を探ってみましょう↓↓ …
1997年に香港が英国より中華人民共和国へ返還される前から、香港脱出を夢見る若者は少なくなかった。 香港映画界の有名監督ウォン・カーウァイが香港返還前に撮った名作には「恋する惑星」や「欲望の翼」がある。これら映画の中で香港を脱出し米国へ移住を試みる人物が複数登場する。 おそらく当時から香港の将来に希望がもてない者が大勢いたのだろう。自分達の生活が将来の中国への返還でどうなるのか、それはまさしく大問題であったはずだ。 さて現代の香港はどうなっただろうか。 中国と英国との約束では少なくとも2047年まで一国二制度を維持し社会主義政策を実施しないことになっていたが、現在香港における言論や政治活動の自…
1960年代混沌とした町、香港。サッカーサッカー競技上の売り子と金持ちの不良風優男を中心に複数の男女の恋愛群像劇と旅と最後に知る風景の意味をスタイリッシュな映像で描かれている。 村上春樹の詩的なモノローグにも影響を受けているという。 この景色。この場所、この詩的なモノローグはここにつながるのかと最後に理解する事になる。 男が探していた人は見つかるのか。旅の果てに見た景色とは。 元々2部作で後編の主役もいたらしい。 最後にその男が身支度をして終わる。(結局何者だったかは不明。そこがまた面白い) 香港が香港らしかった60年代を背景に(マギーチャンは制作時の90年代アイドル的女優)何かと斬新な作品で…
今月頭、兵庫県尼崎市にある「シャレコーベ・ミュージアム」という施設に撮影取材に赴いた。 何でも趣味が高じた1コレクターが膨大な個人コレクションを収蔵するために建ててしまった博物館ということで、まさに趣味人の理想を具現化したような驚異の空間(ヴンダーカンマー)なのだが、そのコレクターの蒐集(しゅうしゅう)対象というのが「頭蓋骨」というまた一風変わったもので、物好きを拗らせた好事家(ディレッタント)としては訪れないワケにはいかなかった。 陳列されたコレクションは、しゃれこうべがデザインされたものなら片っ端から蒐集しているとでも言うほどに凄まじい数と量で、本物の頭骨や、頭骨を模した美しい工芸品の放つ…
最後まで十分楽しんで観たのだけれど、何だか感想が書き辛い。 というのも終わりに近づくにつれ、本来の主人公阿宝(胡歌 飾)に感情移入しにくくなってしまったからだ。 彼の最後の闘いの前に描かれる、株に狂奔する人々の物語と汪小姐(唐嫣 飾)の物語で感情を揺さぶられ、お腹一杯になってしまったせいかもしれない。或いは阿宝と李李のラブストーリーにさほど心惹かれなかったせいかもしれない。李李役の辛芷蕾は十分素晴らしかったのだけれど。 ここから先はエンドのネタバレを含みます。ご注意ください。 「繁花」微博より「江湖再見!」 今回の唐嫣は素晴らしかった -----------------------------…
21~30集(大結局) 見終わりました~ で、なんと言ったらいいのかw と、頭抱えていたら、見終わったその夜「欲望の翼」(阿飛正傳)をWOWOWが放送してた。つい、見ちゃったんですけど、見なきゃよかったかなw ドラマと映画、1990年の作品と最新作という違いはあれど、結局王家衛なんだな~根本のところは変わってないなという感じが強くて、感想文書くのが一層難しくなってしまいました。 感情を入れないモノローグを多用したドラマ進行、スタイリッシュな映像とそれにマッチする音楽とか書き出すとどっちの感想書いてるのかわからなくなってしまって、困惑しています。 内容的には大きく違うようで、結局はすれ違う男女の…
まだ2023年の話をしてるんですか???はい…… 映画館で観る旧作映画、いいですよね!にわか映画ファンなので、「これは観とけよ!」みたいな感じでありがたいです。まあ「午前10時の映画祭」という歴史の長いイベントもありますが、あんまり近場でやってないのと、タイミングが合わないんだよね…。 やっぱり時間の流れに耐えて評価されている作品というのはそれぞれに見応えのあるものばかりで、映画館で観る、という鑑賞体験も含めて良い経験になりました。ということで、感想というかメモです。 ※ ■今さら観てないとは言えないシリーズ(※個人の見解です 『ラストエンペラー』『戦場のメリークリスマス』『さらば、わが愛 覇…
中国で王家衛の新作ドラマ「繁花」が大ヒット中だ。 このドラマ、版権を取得したのは2013年だというから、制作全体で10年もかかったようだ。さすがの王家衛である。そのおかげで私は、中国に留学しているタイミングでドラマを追いかけられることになった。 www.youtube.com 90年代の上海はチャンスと希望に満ち溢れていた。青年・阿宝は、改革開放の風に乗ってビジネスの道を切り開き、黄河路に知らない人はいない新進気鋭の事業家「宝総*1」となる。阿宝の周りには師匠の爺叔、「夜東京」のオーナー玲子、上海外国貿易局の汪小姐という人々がいる。 ある時、神秘的な女性・李李が黄河路に舞い降りた。彼女が経営す…
ストーリーはこんな感じ。 「WKW ザ・ビギニング」公式サイト この予告編を見ると、さらに雰囲気がわかるかも。 【公式】WKWザ・ビギニング『いますぐ抱きしめたい』予告編 - YouTube 香港の繁華街でのロケ。追いかける、逃げる。根拠はないけど、無許可だと思う。独立系の臨場感。こういう臨場感が、その後の「恋する惑星」や「欲望の翼」につながっていったのかも。今にして思えば、マギー・チャンのちょっとした表情にも「花様年華」につながる、魅力が潜んでいるよう。 ところで「いますぐ抱きしめたい」というタイトルはロマンチックだけど、昔の日本のやくざ映画みたいな、作品の内容に全然合っていない。ちなみに英…
坂本礼監督 (C)デイリー・シネマ 5歳の娘が突然姿を消し行方知れずになってから5年。夫婦の時間は止まってしまっていた。二人は娘の捜索チラシを配る中でひとりの若い女性と出会うが・・・。 映画『二人静か』は、不条理なまでの現実に直面した夫婦の感情を繊細なタッチで見つめた人間ドラマだ。複雑な感情のゆれを表情と佇まいと動きで表現して、重い設定をリアルな映画空間に変えてゆくのは涼子を演じた『夏の娘たち ひめごと』(2017)、『カウンセラー』(2021)の西山真来と、雅之を演じた『ぼっちゃん』(2013)、『愛しのノラ』(2018)の水澤紳吾の二人。 夫婦の前に現れた身重の女性・莉菜をドラマ『まんぷく…
王家衛が作っている…という話だけ伝わってきて、一体いつできるのかさっぱり分からなかった「繁花」。2時間の映画ですらものすごく時間が掛かるのに、本当に連続ドラマなんかできるんだろうか(失礼)…と思ったけれど、昨年末から配信になった。 王家衛の映画を観たのは「阿飛正傳(「欲望の翼」)が最初で、最後に梁朝偉が登場した時には流石にぽかんとしてしまった。私にとっての王家衛の映画って「大体は分かった。でも隅から隅まで分かったか、と言われると自信ない」そういう存在だ。 最初見始めた感想は「あれ?案外普通」。話が普通に時系列で進行しているし、各カットも構図がとても美しい、という以外は普通のドラマだ。 …と思っ…
去年のうちにUPしようと思ってたんすけど、なんだかんだ年が明けてしまいました。 今年もよろしくお願い致します。 「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」 ようやく悲願かなって、ウォン・カーウァィの「欲望の翼」を映画館で見ることができた。 2018年に恵比寿ガーデンプレイスで再演していたのは知ってたんだけど、その頃は公私ともに余裕が無くて見逃してしまった。 しかもどの時間も満席で、仕事の合間に見ようなんていう人間には席は空いてなかった。 以下ネタバレありなので、そういうのダメな人はソッ閉じしてね。 しかもクリスマスイブの日曜、見事うちのオラン…