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かつて戦争があった・・・、それは、母なる地球を滅ぼす愚かな戦争だった、
荒野となった大地に、生きる為に戦う少年がいた
少年は少女と出会い、そして、伝説の白い機体へと導かれる・・・
「機動新世紀ガンダムX」第一話、「月は出ているか?」
生き延びた先に何があるのか・・・?(第一話予告より)
概要
1996年にテレビ朝日系で放送されたテレビアニメ。「機動武闘伝Gガンダム」に始まる非宇宙世紀ガンダムの第3作。
前年度作品、「新機動戦記ガンダムW」が(かなり意図的に)新しいファン層としての女性層を獲得したのに対して、ガンダムXはニュータイプ論というスタート地点に戻った(実はそうではないのだが*1)主題を持ってきた作品だった。
しかし、当時のテレビ朝日経営陣の方針(アニメ番組の縮小)により放送時間変更(関東のみ金曜夕方5時から27話以降に土曜朝6時に移動、他の地方では変更無し)等を経て予定では46話だったが話数短縮により3クール目の39話で年内終了*2(話としては完結している)となった。なお、放映時間の移動については視聴率やグッズの売れ行きの不振が原因であるとの説が広く信じられているようだが、当時特に視聴率が悪かったという事実は無い。
近年の再放送やDVDの発売などで再評価されつつある。
外伝作品で本編の9年後を描いた漫画「機動新世紀ガンダムX UNDER THE MOONLIGHT」が角川書店発行の月刊ガンダムエースで2004年から連載され、5話予定が人気を博し、約2年という長期の連載になり全4巻で幕を閉じた。
スタッフ
- 原作:矢立肇、富野由悠季(「機動戦士ガンダム」より)
- 監督:高松信司
- シリーズ構成:川崎ヒロユキ
- 企画:サンライズ
- キャラクターデザイン:西村誠芳
- メカニカルテザイン:大河原邦男、石垣純哉
- 音楽:樋口康雄
- 美術監督:佐藤勝
- 撮影監督:大神洋一
- 音響監督:浦上靖夫
- 編集:辺見俊夫
- 音響制作:オーディオ・プランニング・ユー
- 録音:APUスタジオ
- 編集:山森重之(ジェイ・フィルム)
- 色彩設定:前林文恵
- 色指定:佐藤美由紀、橋本朋美(エムアイ)
- 特殊効果:長谷川敏生(マリックス)
- 企画担当:泉勝洋
- 設定制作:竹内祟
- 設定協力:長谷川裕一、カトキハジメ
- 文芸:高橋哲子
- 制作協力:電通、創通エージェンシー
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、岩本太郎(テレビ朝日)、木村純一(テレビ朝日)、富岡秀行(サンライズ)
- 制作:テレビ朝日、サンライズ
オープニング/エンディング曲
- OP1(第1話〜第26話)「DREAMS」 作詞・作曲・編曲・唄:RO−M
- ED1(第1話〜第13話)「HUMAN TOUCH」 作詞:Susanne Marie Edgren、作曲・編曲:Tom Keane、唄:WarrenWiebe
- ED2(第14話〜第26話)「ヒューマン・タッチ」作詞:Susanne Marie Edgren(日本語歌詞:許瑛子)、作曲:Tom Keane、編曲:須藤賢一、唄:re-kiss
- OP2(第27話〜第39話)「Resoluion」 作詞:西脇唯、作曲・編曲:ジョー・リノイエ、編曲:鈴川真樹、唄:RO-M
- ED3(第27話〜第39話)「銀色Horizon」作詞:小室みつ子、作曲:濱田金吾、編曲:Tom Kean、唄:中瀬聡美
キャスト
- ガロード・ラン:高木渉
- ティファ・アディール:かないみか
- ジャミル・ニート:堀内賢雄
- ウィッツ・スー:中井和哉
- ロアビィ・ロイ:山崎たくみ
- シヤギア・フロスト:森川智之
- オルバ・フロスト:佐々木望
- トニヤ・マーム:三石琴乃
- サラ・タイレル:かかずゆみ
- シンゴ・モリ:中村大樹
- テクス・ファーゼンバーグ:中博史
- キッド・サルサミル:くまいもとこ
- エニル・エル:本多知恵子
- ウイリス・アラミス:森久保祥太郎
- ヴェドバ・モルテ:勝生真沙子
- カトック・アルザミール:広瀬正志
- ドラッソ・スー:高乃麗
- ショーラ・スー:横尾まり
- カリス・ノーティラス:水谷優子
- オニミム・スー:天野由梨
- コルトル・スー:江守浩子
- サエリア・スー:冬馬由美
- ザイデル・ラッソ:岸野一彦
- パーラ・シス:長沢美樹
- ユリナ・サノハラ:渡辺久美子
- ローザ・インテンソ:日高奈留美
- ロッソ・アラマント:石田弘志
- ランスロー・ダーウェル:竹村拓
- ナレーション:光岡湧太郎
各話サブタイトル一覧
- 1話:「月は出ているか?」
- 2話:「あなたに、力を・・・」
- 3話:「私の愛馬は凶暴です」
- 4話:「作戦は一刻を争う!」
- 5話:「銃爪はお前が引け」
- 6話:「不愉快だわ・・・」
- 7話:「ガンダム、売るよ!」
- 8話:「あの子、許さない!」
- 9話:「巷に雨の降るごとく」
- 10話:「僕がニュータイプだ」
- 11話:「何も考えずに走れ!」
- 12話:「私の最高傑作です」
- 13話:「愚かな僕を撃て」
- 14話:「俺の声が聞こえるか!」
- 15話:「天国なんてあるのかな」
- 16話:「私も人間だから」
- 17話:「あなた自身が確かめて」
- 18話:「Lorelei(ローレライ)の海」
- 19話:「まるで夢をみてるみたい」
- 20話:「・・・また逢えたわね」
- 21話:「死んだ女房の口癖だ」
- 22話:「15年目の亡霊」
- 23話:「私の夢は現実です」
- 24話:「ダブルエックス起動!」
- 25話:「君達は希望の星だ」
- 26話:「何も喋るな」
- 27話:「おさらばで御座います」
- 28話:「撃つしかないのか!」
- 29話:「私を見て」
- 30話:「もう逢えない気がして」
- 31話:「飛べ!ガロード!」
- 32話:「あれはGファルコン!」
- 33話:「どうして俺を知っている!?」
- 34話:「月が見えた!」
- 35話:「希望の灯は消さない」
- 36話:「僕らが求めた戦争だ」
- 37話:「フリーデン発進せよ!」
- 38話:「私はD.O.M.E・・・かつてニュータイプと呼ばれた者」
- 39話:「月はいつもそこにある」
みどころ
放送当時の評判は散々と言っていいものだったが、ニュータイプ論は感情で語られるものなので内容の善し悪しとはあまり関係ない。意味のない仮定ではあるけれども、この作品が「ガンダム」でなければ評価はまた違ったものになっていただろう。
地味目の話が多く、ガンダムWのような見せる映像(ハッタリをきかせたセリフを吐きながら戦う等)としての作り方は弱いが、逆に言うと抑制の利いた演出だということであり、そういうセンスの人には向いている。すべてのタイトルは、その回の一場面で使われるセリフに由来しており、次回予告もそういう作りになっている。
なお、主人公とヒロインが最初かららぶらぶ状態(やや嘘)で話が進行する、珍しいタイプの作品ではある。