1991年3月16日に劇場公開されたガンダムシリーズのアニメーション映画。
『機動戦士ガンダム』の映画化10周年を記念して製作された。
時代設定は『機動戦士ガンダム』の一年戦争から40年以上、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の第二次ネオ・ジオン抗争からは約30年経った宇宙世紀0123年が舞台である。
未だ未完の作品で、この作品から続編『機動戦士クロスボーン・ガンダム』までの間の出来事は公式設定でも決まっていないらしい。
本来はテレビシリーズを目指して企画されており、本作に係るモビルスーツ、組織などの情報や設定は莫大なものが存在していたのだが、結局は劇場用作品として公開されることとなった(テレビシリーズとしての企画の一部は『機動戦士Vガンダム』へと引き継がれた)。
そのためか、スタッフ陣も「テレビシリーズのスタッフが再結集」との謳い文句のとおりに豪華なメンバーが集結。キャラクターデザインには、ガンダムサーガをキャラクターの面から支え大きな功績を残した名アニメーター・安彦良和が復帰。メカニカルデザインには大河原邦男が参加し、初代テレビシリーズのスタッフがメインとして名を連ね、これまでの「ジオンvs連邦」から巣立つ新たなガンダムシリーズの幕開けに相応しい布陣となった。
また、脚本では富野由悠季監督作品『戦闘メカ ザブングル』で脚本に参加した伊東恒久が加わった。演出は『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に参加した杉島邦久。作画監督には、『新ルパン三世』『天才バカボン』などの一連の東京ムービー作品の主要メンバーとして活躍した大ベテラン・北原健雄、『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』の作画監督を担当した小林利充、中村プロダクション出身の村瀬修功が参加。安彦良和のデザインを崩すことのない映像を提供している。
テレビシリーズ用の情報量を、結果的に2時間に集約したため、いささか不完全燃焼的な作品ではあるけれど、本作で登場した兵器については『機動戦士Vガンダム』でも活かされており、新たなガンダムサーガの幕開けとしての作品であったことには違いない。
宇宙世紀123年。新興コロニー群フロンティア・サイドのコロニーのひとつ、フロンティアIVに、突如として謎のMS部隊が侵入する。クロスボーン・バンガードを標榜する彼らと連邦軍駐留部隊の交戦によって、コロニー内は大混乱に陥る。
http://www.sunrise-inc.co.jp/works/list/detail.php?cid=56
フロンティアIVのハイスクールに通うシーブック・アノーは、妹のリィズや同 級生たちとともに、戦火を免れるためコロニーを脱出した。そのさなか、同級生のひとりセシリー・フェアチャイルドが行方不明になってしまう。彼女を探す暇も与えられず、スペース・ボートでフロンティアIVから脱出するシーブックたち。
その頃セシリーは、祖父マイッツァー・ロナと、鉄仮面と名を変えた父カロッゾ・ロナとの再会を果たしていた。彼女は、自らがクロスボーン・バンガードを 率いるロナ家の一員であるという事実と直面し、苦悩する。
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