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横井小楠

(一般)
よこいしょうなん

1809−69年。肥後藩(現 熊本県)生まれ。小楠(しょうなん)は号。幕末の思想家、経世家。明治新政府の参与。攘夷派によって暗殺される。藩校時習館時代、徂徠学から出発したが、江戸遊学後朱子学に転向。その思想は政治、経済、教育、外交等幅が広い。明治維新のスローガンである尊王攘夷は、政治と経済の問題であった。小楠は政治の問題として公議公論を提唱。経済的には「天地間固有の定理」とする民富論を展開。主著『国是三論−富国論・強兵論・士道論』(1860)で、真の富は金銀ではなく、生活に必要な豊富な財であると説き、生活必需品、便益品を国富とするスミスと同じ視点に立っていた。経済活動の基本に「至誠惻怛の心」、「四海同朋主義」を貫く経済論を展開した。その他の主著、談録に、『時務策』、『学校問答書』、『沼山対話』、『沼山閑話』等。
【執筆者:山崎益吉】

http://homepage2.nifty.com/mori10/ryakureki.htm

勝海舟坂本龍馬、西郷、木戸、大久保などに影響を与えた思想家。世襲制を問題視し、武家政権の問題は、支配者が自己の家のための政治をしていて公共という概念を持っていないことであると見抜き、国際的レベルでも国内の藩同士でも、個人のレベルでも、交易、通交、討議、対話という倫理的で相互的な関係が重要であると考え、そのような意味で当時の日本を「無道」の「鎖国の政治」であると批判した。

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