山手樹一郎の時代小説。1946年刊行。
映画やテレビドラマにも幾度も取り上げられる人気コンテンツ。そのつど、設定が微妙にかわる。
江戸のちまたで、母一人子一人で暮らしてきた浪人・新二郎。その母も亡くなり、天涯孤独となった彼は自由に生きていこうと決意する。そんなおり、町で侍に絡まれ難儀していた小鈴を助けるが、とっさに名乗った名前が“桃太郎”。続いて彼は、またまた武家娘・百合を助けるが、これが四国は讃岐の若木藩ゆかりの女性だったことから、新二郎はお家騒動に巻き込まれていくことになる……が、な・なんと、実は新二郎こそが、讃岐藩主・若木新之助の双子の弟であった。
テレビ時代劇。高橋英樹の当たり役。
昭和51年(1976)10月から56年(1981)9月まで放送、全258回。日本テレビ系で放送。平成4年(1992)・5年(1993)にテレビ朝日系でスペシャル版が放送。
一つ、人の世生き血をすすり。二つ、不埒な悪業三昧。三つ、醜い浮世の鬼を退治てくれよう桃太郎。
(26話から登場。この数え歌は十まであったらしいが、結局三までで定着)