経済人類学者。元衆議院議員。 1941年11月23日(昭和16年11月23日)生まれ・63才
1991年、腐敗に抗議して明治大学を辞任。経済人類学者・評論家として、硬軟両領域で活躍。
現在、大学総合研究所理事長。栗本慎一郎自由大学学長。東京農業大学嘱託教授。帝京大学客員教授。拓殖大学客員教授
(http://www.homopants.com/info/resume.htmlの情報をベースに一部修正)
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こんにちは、鍵野です。昨日で仕掛りの仕事が片付いて、今日はのんびり過ごしています。朝から雨でしっとりした雰囲気の佐伯上浦です。雨と晴れでは心持ちが違いますね。いい悪いということではなく、雨の音を聞きながらなんとなくいつもより心も身体も重みを感じる気がして、当たり前ですが人間は環境に影響されているなぁと思います。 それで、バラバラに振れていた柱時計の振り子が、やがて同じ動きをするようになる現象があります。柱と柱が床を介してとかつながっている場合ですが。YouTubeに、何十個ものメトロノームが、やがて同じように振れるという動画もあります。面白いですよね。それぞれのシステムが共振して、大きな一つの…
繰り返しになりますが、ある福祉業界の方のブログ… 「自分は都市の中で精神障害者の作業所のスタッフをしているが、ある時大自然の中で経営されている別施設を見学する機会に恵まれた。 雄大な自然を感じて日々を過ごす、その作業所に魅せられ、利用者の回復すらこの大自然に任せるべきではないか… そういう思いにとらわれる。 そして、自分の境遇を引き比べ、自分の生活や仕事(場)に空虚さを感じる。 しかし、そのふわふわした気持ちを抱えて自職場に戻ると、利用者が待っていて、『自分の居場所はここだ』と改めて感じた」…というお話でした。 allnightsailor.hatenablog.com 先日「どんなに心洗われ…
雨の季節です。 中島みゆきファンとしては思い出す曲があります。 中島みゆき-肩に降る雨 花木さち子&高木椋太 (歌詞を全部載せると運営さんに削除されそうなので、一部だけ) ♪肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けてた 肩に降る雨の冷たさにまだ生きてた自分を見つけた あのひとなしでは一秒でも生きてはいけないと思ってた あの人がくれた冷たさは薬の白さよりもなお寒い 遠く瞬く光は遥かに私を私を忘れて流れていく流れていく (中略) 肩に降る雨の冷たさはまだ生きろと叫ぶ誰かの声 肩に降る雨の冷たさは生きたいと迷う自分の声 (以下略) 肩に降る雨の冷たさは、どん底に差し込んだ光。 ただしその光はどの道、…
1980年代 (河出ブックス 89)河出書房新社Amazon大澤真幸、斎藤美奈子、成田龍一「カタログ・サヨク・見栄口座」*1(in 斎藤美奈子、成田龍一編『1980年代』、pp.16-44) 斎藤美奈子さんの発言; (前略)チェルノブイリの原発事故が八六年に起るんですとね。実は私の八〇年代って反原発がマイブームだったんです。七九年にスリーマイル島の事故があったので、ちょっと先の思想の持ち主はみんな反原発にいくんですね。だから、3・11のあとに「初めて原発のことを考えるようになりました」という人たちがいましたけれど――若い人たちはいいですよ、だけど五〇代以上でそういうやつって、八〇年代どうやって…
・幻想文学 37号―特集 英国幽霊物語.幻想文学出版局,1993.・東浩紀:訂正する力(朝日新書).朝日新聞出版,2023.・木澤佐登志:闇の精神史(ハヤカワ新書).早川書房,2023.・テラス,アントワーヌ/與謝野文子゠訳:ポール・デルヴォー(シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目).河出書房新社,1974.・シャルメ,レイモン/種村季弘゠訳:クロヴィス・トロイユ(シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目).河出書房新社,1974.・中井英夫:中井英夫短歌論集(現代歌人文庫).国文社,2001.・ケレーニイ,カール/種村季弘+藤川芳朗゠訳:迷宮と神話―迷宮の研究 ある神話的観念の線反射とし…
増補版 パンツをはいたサル 人間は、どういう生物か 作者:栗本慎一郎 (株)現代書館 Amazon ワタシが入学したときに一斉を風靡していた、明治大学教授の栗本慎一郎センセイ。この本、約40年ぶりに再読。懐かしい!♪小田原の実家から通学のときに厚木の有隣堂で買ったわー!♪ 「1980年代初頭、栗本慎一郎が一躍時代の寵児に躍り出る契機となった名著に16頁分を加筆した増補版。ヒトの社会に充満する混乱を解きほぐすために、あらゆる学問界の障壁を取り払い、「過剰」「蕩尽」「パンツ」というキーワードで、ヒトの本質を平易な言葉で解明した本書の魅力は今なお色褪せない」そのエッセンスを紹介しよう。 ・ヒトの社会…
東京 渋谷 ビルに車突っ込む 運転していた50代男性 軽いけが 2024年2月19日 14時57分 事故 シェアする 19日正午前、東京 渋谷区のビルに乗用車が突っ込み、運転していた男性が軽いけがをしました。警視庁が男性から話を聞いて詳しい事故の状況を調べています。 19日午前11時半ごろ、渋谷区猿楽町の交差点でビルに車が突っ込んだと警視庁に通報がありました。警視庁によりますと、車を運転していたのは50代の男性で、助手席に男性の母親が乗っていたということです。男性は手に軽いけがをしたということですが、歩行者やビルの中にいた人にけがはありませんでした。男性は当時の状況について「よく覚えていない」…
* { font-size: 13px; font-family: 'MS Pゴシック', sans-serif; } p, ul, ol, blockquote { margin: 0; } a { color: #0064c8; text-decoration: none; } a:hover { color: #0057af; text-decoration: underline; } a:active { color: #004c98; } 最近思うのはたくさん読むというよりは「これは読んだ」という読書体験についてである。映画でも別にいいし、音楽でもいい。とりあえず今回は読書ということ…
ふと思い出したんですが、昔は、産業革命よりも前にイギリスの人口は増え始めたんだと教えてました。イメージとしては逆で、産業革命があって生産力が拡大したから人口が増えたんだと思いがちですが。統計では、確かに人口増の方が先です。 江戸時代の人口の増減を慶應の速水さんという教授(故人)が研究していて、江戸時代は1700年代に干拓など新田開発が進んで生産力が上がるんだけど、人口増は1600年代後半に起きたんだと言ってました。ここでも、生産力と人口増の前後関係はイメージと逆でした。 コロナが流行った時に疫病の歴史みたいな本がたくさん出てきて、その中の一部は目を通したんですけど、中国って凄くて歴史に残ってい…
1983年9月、最先端の哲学を扱った高度な内容の『構造と力―記号論を超えて―』(浅田彰著)という単行本が勁草書房という出版社から刊行され、何と15万部を超える大ベストセラーになった。それを契機にして「ニュー・アカデミズム」(略称「ニューアカ」)現象が起きて、世の中に一大センセーションを巻き起こした訳だが、この『構造と力』が初版から約40年の歳月を経て、最近やっと文庫化(中公文庫)されたのである。2020年代の混迷する世界を理解する上で今なお新しさを失わないその「思想」を、多くの市井の人々にも知ってもらいたいという思いからであろう。 1983年当時、私は30歳前の年齢で、愛媛大学教育学部附属小学…
自粛するサル、しないサル (幻冬舎新書) 作者:正高信男 幻冬舎 Amazon 3年前の8月、新型コロナウィルスに感染して「亡くなるかもしれない」宣告を受けたワタシ。奇跡的に生還できて、その頃から比べるとすっかり健康になったなあ!♪ なんてことを思い出していたら、この本ですよ!タイトルがオモシロイ!!! 「新型コロナ危機では、人々の間で「自粛派」と「反自粛派」の対立が起きた。サル学の見地によれば、自粛派は生物の本能として感染症を怖がる「サル的」で、反自粛派は理屈で恐怖感を抑制できる「ヒト的」。「ヒト的」のほうが進化形だが、「サル的」のほうが命を守るうえでは合理的ともいえる。この対立は、中世ペス…
前にも描いたヘーゲルだ。 ヘーゲル『精神現象学』 2023年5月 (NHKテキスト) 作者:斎藤 幸平 NHK出版 Amazon ヘーゲルは奴隷と主人の逆転現象が起きる(はず)だと考えていた。これは「ヒドイことが通らないでほしい」という希望あるいは願いがあってのことだろう。 日本は1980年代がターニングポイントだった。当時のテレビ番組でニュースステーションが人気だった。司会は久米宏だ。久米の言説に対する批判があった。 いろんな批判があったのだが批判の中の一つに「あのひとがいっていることはいわゆる左翼的なことでしかない」というものだった。 当時ありのあらゆる言説のフォーマットができていた。それ…
肉体の鍛錬だけでも難しいだろうが。多くの人ができることを、できない人がいるのは知っているし、自分もそういったことがあった。でも。生物の脳という器官は割と柔軟に で、同じ訓練を繰り返すことで新たな回路が組まれる…とか。脳梗塞で半身不随となった栗本慎一郎氏が、鏡を用いて脳を騙すリハビリを繰り返して、機能を回復させた例もあるし。学習障害を独自の方法で克服したバーバラ・アロースミス・ヤングさんのことは、本にもなっている。やり方は個々に違うし時間もかなりかかるけれど、やり続ける限り脳は新たな回路を組む。やり続ける限り…。 二十代の頃は、日常のくっだらないことさえ、やたら覚えていた。三十代の頃は、業務メー…
あのフレーズの作者、ネット上では糸井重里説と栗本慎一郎説が混在しています。 昨日読んだ降旗著では、経済学貨幣論のシンポジウムであのCMが話題にのぼり、栗本慎一郎作という説が出たとのこと。どうなのでしょう。
園遊会に男性が招待された場合、女性配偶者は「(夫の氏名)夫人」、女性が招待されるとその配偶者である夫は「(妻の氏名)夫」ではなく「○○××」と「夫」ではなく自分の名前で書かれるらしい(井戸まさえ氏のXより) - kojitakenの日記 「園遊会、令夫人」でググったら確かに 園遊会 | 衆議院議員 河野太郎公式サイト2006.11.9 「天皇皇后両陛下には来る十一月九日赤坂御苑において御催しの園遊会にお招きになりますのでご案内申し上げます 平成十八年十月十一日 宮内庁長官 羽毛田信吾*1 衆議院議員 河野太郎*2殿、同令夫人」 春の園遊会菅原三朗(秋田県建設業協会会長) 「天皇皇后両陛下には来…
唯幻論物語 (文春新書) 作者:岸田 秀 文藝春秋 Amazon 超々久しぶりに岸田秀の本を読み出す。 『唯幻論物語』。自己分析、自己批評。私小説的味わい。この本は小谷野敦へのアンチテーゼ本として書かれたそうだ。出だしからして、岸田節、バリバリ全開。精神分析キライの心理学者。なんとアンヴィヴァレントな。 いまだにいかがわしい、トンデモ学問のイメージを拭えない心理学、巷にあふれる心理学者、心理本の数々。占い師の親戚扱いされてるようじゃ。ただこうもいえる。だからこそ、そのいかがわしさの中から、新しい発見もあると。 そんなことをきっぱりと否定するであろう孤高の作者は、こんなことをいってしまう。 「本…
学校の歴史で今どう教えているか知らないが、40年前は、ヨーロッパの人口は産業革命の前に増えたと言っていた。角山栄「図説西洋経済史」の説明を見ると、人口増加が「産業革命を準備した」と書いてある。いつの間にか、産業革命が起きて生産力が拡大してから、さらなる人口を支えることができるようになった、と前後逆転した教え方になったような気がする。 栗本慎一郎「病にかかった江戸時代」は、著名な人口歴史学者速水融教授から受けた学部時代の歴史人口学の講義の思い出を綴っている。それは、江戸時代前期には平和になって新田開発が進んで石高も上がったが、人口はそれに先んじて増えていた、と言うものだった。これも、生産力が上が…