リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16)作者:パトリシア・ハイスミス河出書房新社Amazon 原題は「The Boy Who Followed Ripley」だから「まねた」というニュアンスではなく、「ついて行く」とか「追いかける」という言葉の方がふさわしいだろう。 わたしが読んだのは1996年に刊行された「河出文庫」なのだが、同じ「河出文庫」で2017年に新装再刊されていて、柿沼瑛子の翻訳は同じなのだけれども、どうやら巻末に新たに「解説」が掲載されているようだ。どうもその解説には、この作品執筆当時にハイスミスが交際していた女性との関係、そしてこの『リプリーをまねた少年』への反映などが…