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柴田南雄

(音楽)
しばたみなお

1916年に生まれ、1996年に没する。第二次大戦後のいわゆる「前衛」音楽を代表する作曲家・音楽学者・音楽評論家。
作曲家としては12音技法にもとづく初期の硬質なオーケストラ作品から、日本の伝統音楽を積極的に取り入れた後期の合唱曲まで、多様な作品を残す。初期の作品では「シンフォニア」、後期の作品では「ゆく河の流れは絶えずして」や「人間と死」が代表作といえよう。なお最初期の19世紀以来の作曲技法にもとづいた作品は、みずからが「習作」と位置づけている。
音楽学者としては小泉文夫の業績を批判的に継承した『音楽の骸骨のはなし』を著し、音楽評論家としては『レコードつれづれぐさ』や『西洋音楽散歩』など、該博な知識にもとづきつつも江戸っ子らしいユーモアに満ちた多くの著作が、読者に支持された。また『グスタフ・マーラー』(ISBN:4004202809)は、マーラーに関する必読の文献として読まれ続けている。現在でも比較的入手しやすい著作としては、『楽器への招待』(ISBN:410131201X)がある。
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