ノンフィクション作家、評論家 1936年、栃木県鹿沼市で誕生 1960年,東大経済学部卒業。NHK記者を14年務めた後、作家活動に入る。現代人の「命の危機」をテーマに、戦争、災害、事故、公害、事件、病気と医療に関するドキュメンタリーな作品や評 論を書き続けている。最近は、終末期医療、脳死問題、医療事故などについて積極的に発言するとともに、言葉や絵本や心の問題についても熱い語りかけをしている。
柳田国男(民俗学者)とは別人なので注意。
郡山市の菊池信太郎先生 ここは、福島県郡山市。 福岡から東京経由で東北新幹線に乗り、今、ホテルに到着。 今から、知り合いが院長をする病院で講演なのだ。 ※写真と文は関係ありません。 持ってきたのはパソコンと飲みかけのウイスキー ※講演前は飲んでません(2023年5月12日) 映画「はなちゃんのみそ汁」が全国の映画館で上映されていたころだった。 僕は、北海道から沖縄まで全国各地を飛び回っていた。 当時、娘は中学生だったから、出張先で泊まりはできない。 遠方であっても、日帰りを心がけていた。 そんな中、2017年4月、全国の医師が東京に集う「日本小児科学会学術集会」があった。 医師でもない僕に声が…
とことこ信州、第10弾。 飯田市丘の上編。最終話です。 ↓前回までのあらすじ tokotoko-yuuki.sanpotrip.com tokotoko-yuuki.sanpotrip.com 2022年3月21日 14:00 飯田市りんご並木道から散策再開 飯田市動物園でほっこり 飯田市美術館へと向かう 飯田市美術館で地層を学ぶ 日夏耿之介記念館 柳田邦男館 散歩の最後はカフェでまったりして終わり! 広告 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 2022年3月21日 14:00 飯田市りんご並木道から散策再開 裏山しいちゃんにて買…
一条真也です。125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」の最新号が出ました。同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第155回分が掲載されています。取り上げた本は、『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)です。 「サンデー新聞」2021年4月3日号 タイトルからわかるように、グリーフケアのメッセージ集です。共著者の柳田氏はノンフィクション作家。若松氏は批評家・随筆家。星野氏は小説家。東畑氏は臨床心理学者。平野氏は小説家。島薗氏は宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は、2000年に発生した「世田谷事…
一条真也です。『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)を読みました。タイトルからわかるようにグリーフケアの書です。著者の柳田氏は1936年生まれのノンフィクション作家。若松氏は1968年生まれの批評家・随筆家。星野氏は1965年生まれの小説家。東畑氏は1983年生まれの臨床心理学者。平野氏は1975年生まれの小説家。島薗氏は1948年生まれの宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は「ミシュカの森」主宰で、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師です。 本書の帯 本書の帯には、「誰に遠慮することなく、どこ…
一条真也です。14日の夜、金沢から小倉に戻りました。それはそうと、季節は秋。そう、読書の秋ですね!『人生の1冊の絵本』柳田邦男著(岩波新書)を読みました。著者は、1936年栃木県生まれ。ノンフィクション作家。現代における「生と死」「いのちと言葉」「こころの再生」をテーマに、災害、事故、病気、戦争などについての執筆を続けています。最近は、絵本の深い可能性に注目して、「絵本は人生に3度」「大人の気づき、子どものこころの発達」をキャッチ・フレーズにして、全国各地で絵本の普及活動に力を注いでいます。 本書の帯 本書の帯には、「その絵本と出会い、何かが変わっていく・・・・・・150冊の絵本が登場」と書か…
残りの今日は 山折さんの①〈共生と共死〉、高木訷元さんの②〈科学技術文明における死生観〉 柳田邦男さんの③〈「生きなおす力」を探る-悲しみこそ真の人生のはじまり〉 ーーーーーーーーーー ① 〈共生と共死〉 山折哲雄 ・(山折さんは「この世とあの世の連続性」ということで、生と死は) 「緩やかな連続性があって、その中でこの世から旅立っていく」 (それは)「プシケー」(ギリシャ語で「蝶々」をいうが同時に「魂」という意味があり) 「別の世界に赴く(死んでいく)ためのイメージ・トレーニング」(が大切だといわれる) ・(死は自分一人のものではなく)「共に死んでいくということ」(を想うことも大切だと) ーー…
たぶん誰でも「死」を思い、考えることがあると思う。 歳とれば死が身近になるし、ヒマも多いから思い考えることはたびたびだ。 (「そんなこと考えても腹がふくれるわけじゃなし…一銭の得にもならない」「悩んでも死ぬときゃ 死ぬ」 それは確かにそうなのだが、しかし、そう言っちゃあオシマイよ) 私はここまで生きて、いちおう「こういうものかなぁ」というものはあるのだが、 その同じような死生観(=人生観)のまわりを堂々巡りしている。 (同じ本を二度、三度読むことは余りないけれど、似たようなことが述べられているものを読む。 内容がだいたい分かっていても、何度も接したくなる) 堂々巡りや「何度も接したくなる」のは…
今日は、召天者合同記念礼拝ということでご遺族の皆様も礼拝に出席して下さり、また先に天に召された方々の写真をともにして礼拝できることをうれしく思います。 やがてのときには、天国で再会し喜びをともにできることを信じます。 1,死の現実 私たちは故人の写真を見て懐かしく思い「あんなこともあった。こんなこともあった。」と思い出します。しかし残念なことには、話ができないことです。 死の現実は、親しい者でも離れてしまうことです。写真に向かって話しかけても答えてくれませんし、会話はできません。 しかしその死を乗り越えていくものがあります。それが復活です。 いのちが復活する。なかなか信じがたいことです。 私も…
風をとおすレッスンあいだで考える 人と人のあいだ田中真智創元社2023年8月10日 第1版第1刷発行 真智さんの本だから、読んでみた。 田中真智さんは、1960年生まれ。あひる商会CEO。 立教大学観光研究所研究員、 元立教大学講師。 エジプトに8年にわたって 滞在し、 中東・ アフリカを旅して回る中で、コミュニケーションや対話について考えるようになり、アヒル商会を設立。 ご縁あって、一度、お会いしたことがある。真智さんの不思議な魅力にすぐに惹かれた。まじめに、「あひる商会」とおっしゃるので、はじめは冗談かと思ったら、真面目な話だった。それ以来、私もあひるの魔力に惹かれている。自分で、あひるグ…
村上隆が、レギュラーDJを務める毎週月曜⽇の夜10時から1時間にわたってお送りする注目のニュープログラム『MONONOKE RADIO』初回O.A.は、4月1日(月)スタート! 個展の主題歌「Mononoke Kyoto」を書き下ろしたHIP-HOPファンから絶大な支持を得る今最もホットなアーティスト「JP THE WAVY」が、4月8日(月)、15日(月)の2週にわたり番組初のゲストに登場! <PROGRAM INFORMATION> 『MONONOKE RADIO』(モノノケ レディオ) 【ON AIR】毎週月曜日 22:00-23:00 ★4月1日(月) 初回O.A.スタート! 【DJ】…
散歩の途中のコンビニで「文藝春秋」4月号を購入。 文藝春秋2024年4月号[雑誌] 作者:藤原正彦,塩野七生,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子,柳田邦男 文藝春秋 Amazon 兄・村上隆 俺は好き嫌いしか判断力のない日本の美術界が嫌で、博士課程を終えて早々に日本画をはなれたけど。 一歩日本を出たら世界の美術シーンには圧倒的な階級構造があって。 俺はカイカイキキというチームで創る 自分のどこかにリアリティがないと作品に向き合えない。 自我を崩壊させるような体験がないとな 「ネット時代で情報がフラット化して、賢い人はより賢くスピーディに世界を拡げて金を稼げるけど、愚鈍な者は…
文字霊日記・3437日目 日没前の夕暮れには「つらら」がフシを造る 3月3日も4日も朝は大雪で積雪・・・形容すれば・・・ 「ものすごい(物凄い)」 ↓↑ cosmic=コズミック 宇宙の 広大無辺な 秩序整然とした 途方もない ものすごい(物凄い) 物=牛+勿(勹+〃) 凄=冫+妻(十+⺕+女) 氷の妻・・・冷たい妻・冷血な妻? 氷柱(つらら)の妻?・・・ 雪之女王? 北条政子 則天武后 呂后 西太后 エカテりーナ2世?ーーーーーーーー ↓↑ エカチェリーナ2世 (エカチェリーナ2世アレクセーエヴナ Екатерина II Yekaterina II Alekseyevna イカチリーナ・フ…
一条真也です。105冊目の「一条真也による一条本紹介」をお届けいたします。『心ゆたかな読書』(現代書林)です。表紙には、開いた本の中から木が生えているイラストが描かれ、「心の森」が表現されています。 『心ゆたかな読書』(現代書林) また、 「ハートフル・ブックス」というサブタイトルがついています。そう、本書は125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」に連載中の「ハートフル・ブックス」で取り上げた150冊を紹介したブックガイドなのです。 本書の帯 帯には、「『論語』から『鬼滅の刃』まで」「万巻の書を読み解いてきた当代一の読み手が、古今東西の150冊を厳選! 心をゆたかにする本たちとの至高の出合い…
なかなか慌ただしい毎日で、ついつい目の前の仕事のことばかり考えてしまう。集中している、と言えば聞こえがいいが、捉われているとも言える。そうなると実際には仕事の質も下がってしまう。これを避ける手段は色々とあるが、それほど長くない、かつそれなりに意義があるものを読むのがよい。気分転換にもなるし、普段とは違う情報に触れれば脳がリフレッシュしたように思う。飲酒時の後のように「無駄なことをしてしまった」という罪悪感に悩むこともない。 そうした読み物としては短編小説があるだろうが、こちらは当たり外れが大きい。読みなれたエッセイなどは間違いがないが、新しい情報を得られない憾みは残る。そう考えると、適度な長さ…
小川哲さんの「君が手にするはずだった黄金について」読みました。 君が手にするはずだった黄金について 作者:小川哲 新潮社 Amazon 短編集ですSFではなかったのですが、小川さんの間口の広さを感じさせる作品集です。 最新の芥川賞受賞作品を読むために読んだ文藝春秋 文藝春秋2024年3月号[雑誌] 作者:藤原正彦,塩野七生,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子,柳田邦男 文藝春秋 Amazon に 【AIは脅威か、それとも恩恵か】◎小説家vs.AI 小川哲 という小川さんの記事も読んでいました。 この記事も含めて、小川さんの小説に向かう姿勢も書かれていました。 AIと言えば明…
九段理江さんの「東京都同情塔」読みました。 この作品第170回芥川賞受賞作。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon 私はいつものように図書館で文藝春秋の最新刊で読みました。 文藝春秋2024年3月号[雑誌] 作者:藤原正彦,塩野七生,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子,柳田邦男 文藝春秋 Amazon 存在しない架空の世界が書かれていて、チョットSF感のある作品でした。
『世界』は1946年1月1日創刊の総合誌だ。 2024年3月号で第979号に達するという歴史がある。後2年で1000号だ。 女性編集長が就任し、デザインも変わったことで、高橋源一郎の「飛ぶ教室」などで取り上げられている。 3月号の特集1は「さよなら自民党」。上野千鶴子「安倍政治の罪と罰」は、「功と罪」にしようかと思ったが、「功」を思いつくことができなかったので「罪と罰」とした、という強烈な皮肉から始まっている。 連載では、寺島実郎「脳力のレッスン」261の「21世紀・未来圏の日本再生の構想(その4)では、「安倍元首相の暗殺から1年半、戦後日本政治の解剖図を見る思いで状況を見つめている」から始ま…
今日ヤフオクで落札された商品を佐川で発送しようかと思ったら200グラム重量オーバーで発送できなかった。代わりに西濃運輸で発送しようと思って、でも西濃は営業所どめになるから落札者にきいてからじゃないとなと思い連絡し、連絡を待っている間、近所の図書館で今月発売の文藝春秋を読んで時間を潰すことにした。 今月は芥川賞受賞作の『東京都同情塔』が掲載されていたり、松本人志の件について鈴木涼美と三浦瑠麗の対談が載っていたりとなかなか興味深かった。 文藝春秋2024年3月号[雑誌] 作者:藤原正彦,塩野七生,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子,柳田邦男 文藝春秋 Amazon ヤフオクの連…
悲嘆に暮れた16年前を回顧 妻が他界した2008年夏、弟家族がわが家を訪れた。 僕の落ち込みようが、あまりにもひどかったので、弟が気遣ってくれたのだろう。 当時小学3年生だった長女をわが家に残して帰ったのだ。 それから約1カ月、僕たち親子と姪の3人は寝食を共にした。 姪の名前は、ふうか。 今は23歳の保育士で、社会人1年生。 弟に似て、やさしく、陽気な性格。 よくしゃべり、よく食べる。 昨夜、ふうかが久しぶりに会いに来てくれたので、娘と3人で食事に出かけた。 彼女は、ビールを飲みながら、16年前のことを語り始めた。 「はなちゃんを保育園に迎えに行った帰りだった。信吾さんが車を運転しながら泣いて…
精神を病んで自殺を図り、脳死状態となったノンフィクション作家柳田邦男の次男との11日間の葛藤、迷い、未来について書かれた本著。泣かせる本ではない。生き続けることの意味を我々に問いかける本である。 父が紡いだというよりはさすがノンフィクション作家柳田邦男が紡いだ言葉の数々でできている。それでも本著を書くまでは時間を要したと書かれている。 本全体を通じて、長く精神を病んでいた次男を気づいてあげられなかったという後悔が滲み出ている。長い間次男と会話を繰り返し、自殺の数時間前まで次男と話していた著者にとって、今目の前にいる脳死と判定された鼓動を強く打っている次男に何をしてあげられるのか?11日間は著者…