門戸厄神へ厄除けのお祓いに行ってきた。 これはまだ、自分の人生を何とかしようと、 神様に頼っていた20代の頃からの、 僕の中では年中行事のようになっていて、 厄神明王に挨拶しないと一年が始まらない、 と言っても過言ではない。 いつものように、寺務所で特別祈禱を申し込む。 その際、叶えたい願望をいくつか書き添えるのだが、 書こうとして、手が止まった。 叶えたい願望がまったく出てこないのだ。 いや、そんなはずはない、と自分の中を探ってみる。 新しい小説を書いて、それを出版したい? いや、出版してもしなくても、書いているだけで幸せ。 夢のような出会いがあって、映画のような恋をする? うーん、特別な誰…