クリスマスパーティーは例年になく盛り上がった。私は芝居の演出が上手くいったことに満足していた(台本もセリフもないのだから芝居といえるのだろうかという疑問もあったが)。私は何の芝居の予定もなかったが、台本を作ろうと考えていた。内容は刑事と容疑者のやり取り。これも一幕芝居にしようと思った。笑いを取ろうとするコントは望まなかったので、あくまで芝居にこだわった。そんな折、通所者の一人の競馬好きから有馬記念をやろうよ、と誘われた。そういえば、ずいぶん長く馬からは遠ざかっている。しかし、そんなに多くの金をつぎ込める種はない。せいぜいが六千円ぐらいだ。でもなぜか当たるような予感がしていた。これが躁状態の前兆…