ワシントン海軍軍縮条約によって、巡洋艦に課せられた制限は「排水量1万トン以下、備砲5-8インチ、総トン数無制限」だった。戦艦と空母には総トン数の制限が課せられたのと違って巡洋艦は何隻作ってもいいのだ!
そういうわけで(主に日本海軍が)条約の許す限りで強力な巡洋艦を建造しようとするのは当然だった。誰かが持っていればそれに対抗する兵器が必要になる。
そういうわけで日本の妙高級やアメリカのペンサコラ級をはじめとする水上戦闘を前提とする巡洋艦が建造されるようになった。これを条約型巡洋艦と呼ぶ。後の重巡の誕生である。
もちろん作りすぎたので、ロンドン条約での制限対象となった。