同志社大学法学部教授。専門はアメリカ外交、安全保障政策。 1964年(昭和39年)7月13日、生まれ。 1999年、『大統領の挫折』でサントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞受賞。 映画に関してのブログを持っている。 Koji Murataの映画メモ http://blogs.yahoo.co.jp/kojim1964
1カ月前には予想もつかなかった〝政局の嵐〟が政界を直撃している。自民党派閥の政治資金パーティー収入の裏金疑惑を受け、岸田首相は12月14日、松野官房長官、西村経済産業相、鈴木総務相、宮下農水相の4閣僚(いずれも安倍派)を交代(更迭)させ、後任人事を決定した。この日、萩生田政調会長、高木国対委員長、世耕自民党参院幹事長も辞表を提出し、これで岸田政権を事実上牛耳ってきた「安倍派5人衆」が全て主要ポストを離れることになった。岸田首相は「自力」で政権運営を担わざるを得なくなったのである。 しかし、主要ポストからの「安倍派一掃」が政権浮揚につながるかといえば、さにあらず。時事通信が12月8~11日実施、…
来年の米国大統領選挙も、この顔合わせになると予想されている。2021年秋、バイデン政権が誕生した後に、同志社大学法学部の村田晃嗣教授が発表したのが本書。その年、一応の決着は付いたはずなのに「選挙は盗まれた」と信じるトランプ支持者も多く帯にあるように「戦いはまだ続」いているのだ。 米国の中で長い時間をかけて進行してきたのが、5つの変化がありその結果として政治の世界の変異株たるトランプ大統領が誕生したとある。その5変化とは、 1)アイデンティティ・ポリティクス:WASPの人口が減り、白人がマイノリティになってゆく変化。すでにラティーノは総人口の2割を超える。 2)ステイタス・ポリティクス:格差が著…