Runaway
近未来。ロボットは日常の一部となり、家事などの労働を行っていた。ロボット関連のトラブル処理班のリーダーであるラムゼイ(トム・セレック)は、ロボット犯罪の背後にルーサー博士(ジーン・シモンズ)がいることを突き止める。
マイクル・クライトンの脚本と監督としての手腕は、SFとしては発想の飛躍は無いものの、サスペンスとアクション
溢れる娯楽映画としてはがっちりしたもの。自走小型爆弾ロボットとのカーチェイス、誘導弾丸の目線映像、クライマックスの高所での対決など、映像的にも工夫が凝らされており、作家の片手間仕事ではない、職人としての才能が見られる。
クライトンの盟友ジェリー・ゴールドスミスの音楽は、DX7を全面的に使った自作・自演。金属的過ぎる感もあるが、迫力と緊張を高める。