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未来派

(アート)
みらいは

Futurism
【20世紀前半におこった前衛的総合芸術運動】

第一次大戦直前1909年、詩人のマリネッティによって「未来派設立宣言」が発表される。その宣言文に惹かれて多分野からの芸術家がメンバーとなり総合芸術運動として、イタリアのみならずヨーロッパ、ロシア、日本にまで広がっていった。その主な活動は「マニフェスト」の発表の連発にあったということ。「未来派政治家宣言」「〜音楽宣言」、「〜料理宣言」なるものもあったりする。20世紀初頭からファシスト政権に至るまでは、イタリアは西欧列強の中にあって「ルネッサンス以来発展の途絶えた国」であるという、血気盛んな若者にとっては「憤まん」が潜在的にあったようだ。そこから「古い価値観」「伝統」「手工業」などをとにかく憎悪し、「機械化工業」「ラジオなど電波信」、そして映画、第一次大戦から飛躍的に発展した「戦争の機械技術、兵器」といったものを賞賛する、という「未来派」の各マニフェスト、芸術作品群が現れわた。

そんな威勢の良いマニフェストを出すことは出来てもその内容に見合う質の作品はなかなか出にくいものがあった。しかし、そうした虚勢ぶりが、ムッソリーニにはまた利用しやすかったようである。ムッソリーニは未来派芸術を愛し、またマリネッティらを「官僚化」して骨抜きにしていった。
ただし、今でもそんな未来派に一定の評価があるのは、映像や音のリミックス等に取り組んだ彼らの先駆性があったため、でもあったのだ。

カテゴリー

芸術史(モダンアート)、政治思想史(ファシズム)、

関連事項

  • アンリ・ベルグソン「時間と自由」
  • ダヌンツィオ「ホモ・フェストゥス」
  • 「未来派設立宣言」邦訳

http://www.kyoto-seika.ac.jp/takahasi/class/2002/literature/lecture_01_futurism.html

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