五行論が森羅万象を木・火・土・金・水の気(五行)で論じるのは、それらの関係を類推適用するためだという話をしました。 今回は、②それぞれの気がどのように影響し合っているのか、について説明します。 古代中国の自然哲学は、五行の間には「相生」「相剋」「比和」という3つの関係があるとします。 相生とは 相生(そうしょう)とは、一方が他方を生じる関係をいいます。 生じるとは、「生む」「助ける」「育てる」「促す(プロモーション)」など、 上から下へ力が流れるイメージです。 木は燃えて火が起こり、 火が燃えつきると土になり(焼き畑)、 土は固まって金(石)になり、 石からは水が湧き出て(石清水)※、 水は木…