観心寺(河内長野市)の秘宝、如意輪観音のご開帳は年に二日(4/17,18)のみ、そのご開帳に合わせて久しぶりに観心寺を訪ねた。 〝なまめきてひざにたてたるしろたへのほとけのひぢはうつつともなく〟 會津八一 詠 観心寺は小学生の時遠足で行ったので古くから馴染みの寺。その観心寺如意輪観音に魅せられたのはいつの事だったか、どこかの美術館か博物館だった。昭和40年代にレプリカが作られたそうなので、おそらくそれを見たのだと思う。 その印象は、會津八一のうたにあるように〝艶かしい〟美しさ。六本の腕を持ち、片膝を立てて絶妙のバランスで座る如意輪観音は彩色を施され、官能的、女性的で、他の仏像とは一線を画す存在…