(主に)曲射を行う大砲の総称。具体的には臼砲や迫撃砲のこと。
曲射というのは平射や直射の対義語で、つまり弾道が水平(に近い)とか直線(に近い)ものになる射撃法とは異なり、山なりの軌道*1を描くものを言う。
遮蔽物・障害物を乗り越えるといった効用が知られる。攻城戦や陣地戦といった状況で威力を期待されてきた。
その後、弾道学の進歩や射程の増大に伴い、従来は砲兵が直接照準で射撃していた野砲の類も、観測と間接照準に依存するようになった。そういう意味では戦車砲や機関砲を除いた大半の砲は、現在では曲射砲であるとも言える*2。