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暫定王座

(スポーツ)
ざんていおうざ

暫定王座とは、プロボクシングにおいて、王者が怪我や病気および何らかの理由で長期的に防衛戦を行えないときなどの制裁措置として、上位ランカー同士で王座決定戦を行い、その勝者を王者とする暫定的な王座。
暫定王者となった選手には正規の王者と同じようにチャンピオンベルトが贈られる。さらに正規王者と同じく暫定王座の防衛戦を行うこともできるので、「暫定」という肩書き以外正規の王者と立場的には何ら変わらない。
なお、正規の王者は指定期間内に暫定王者との王座統一戦が義務付けられており、もし指定期間中に統一戦が行われない場合、暫定王者が正規王者として認められるケースもある。

歴史

暫定王座が設けられる前は、チャンピオンが怪我や病気および何らかの理由で長期的に防衛戦を行わず、指名試合期限が切れた場合、その王座は剥奪か返上となり前王者は基本的に1位になり、復帰した際自身が休養中に決定戦で王者になった次期王者と指名試合を行うことがほとんどのパターンであった。
しかし、興行上の理由などからWBCが1983年に初めて暫定王者制度を導入し、当時のバンタム級王者ルペ・ピントールの休養での防衛戦不履行に伴い、アルベルト・ダビラを暫定王者と認定したのが近代ボクシングにおいて最初の暫定王者誕生となった(その後、ピントールの王座剥奪に伴いアビラが自動昇格)。

問題点

本来なら、上記の理由で無ければ暫定王者は設けられないはずだが、1999年2月20日に、指名期限を守っており負傷もしていない正規王者・畑山隆則がいるにもかかわらず、それを無視してWBAが、スーパーフェザー級でアントニオ・エルナンデス (メキシコ)VSジャスティン・ジューコ (ウガンダ)の暫定王者決定戦を認めたことをきっかけに、正規の王者がルール通りに防衛しているにもかかわらず、平気で暫定王者戦を承認するような事が日常茶飯事になり、ボクシングファンの間で問題となっている。これは、王座の承認料を主な収入源とする王座認定団体が、主要プロモーターと人気選手を正規王座と戦わせず王者にしてしまおうというその選手マネージャーなどが癒着してタイトルマッチの数を増やす為に行っているという意見がもっぱらである。

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