資本主義経済で、一定の周期で、景気上昇・好況・景気後退・不況・景気上昇の各局面を繰り返す経済活動水準の変動。
変動周期の長さにより、いくつかのサイクルがあるとされている。大きな技術革新の波と考えられるコンドラチェフ循環(約50年)、設備投資のサイクルとされるジュグラー循環(約10年)、在庫循環とも呼ばれるキチン循環(約40ヶ月)等である。
1990年代アメリカで、IT技術の進歩による在庫管理高度化などにより従来の景気サイクルは消滅したとする、いわゆるニューエコノミー論が唱えられたが、結局景気変動は存続した。投資にしろ消費にしろ経済活動には将来予測が組み込まれているが、予測に大きな影響を与える人間心理の期待と不安の振幅は平準化できなかったからだ。