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アニメーション脚本家。
ロボットものからファミリーもの、ギャグものまで幅広く執筆。
「機動戦士ガンダム」の企画、シリーズ構成、チーフシナリオライター。
富野由悠季監督作品、高橋良輔監督作品、神田武幸監督作品といったアニメファンに人気の高い作品を手がけている。
1944年、東京都生まれ。
中央大学4年在学時に、友人のりんたろうに誘われて虫プロダクションに遊びに行ったことがきっかけとなり、アニメ界に入る。
富野由悠季はその頃からの同僚。
当初、虫プロには文芸部がなかったため作画も担当したが、程なく脚本家となる。
その後フリーとなり、「無敵超人ザンボット3」「無敵鋼人ダイターン3」の、富野由悠季監督緒作品の脚本を経て、「機動戦士ガンダム」の企画に最初期から参加。
第1話「ガンダム大地に立つ」をはじめ、第13話「再会、母よ…」第19話「ランバ・ラル特攻!」第34話「宿命の出会い」最終話「脱出」など、アニメ史に残る脚本を手掛ける。
また、ガンダム以後のロボットアニメを代表する作品である「太陽の牙ダグラム」「銀河漂流バイファム」では、脚本のほか原作も担当している。
「銀河漂流バイファム」で、第3回日本アニメ大賞・脚本部門最優秀賞受賞。
1984年度アニメグランプリ・サブタイトル部門賞(最終話)受賞。
1991年には福田己津央監督と組み、レースアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」のシリーズ構成、脚本を手掛け、1991年度アニメグランプリを受賞。
中でも、氏が脚本を手掛けたTV版のラストの2話は、ファンの間で語り草となっている。
このヒットを契機に製作されたOVA・「サイバーフォーミュラ11」「ZERO」にも参加するが、
その後のシリーズ「サイバーフォーミュラSAGA」「SIN」では不参加。
このとき星山博之に代わって、両澤千晶がシリーズ構成・脚本として就任している。
1999年、「機動戦士ガンダム」放映20周年を記念し原点に帰ることを意図した作品「∀ガンダム」の製作にあたり、富野由悠季監督が最初にコンタクトをとった人物としても知られている。
2007年2月7日逝去。