応仁秘譚抄【電子書籍】[ 岡田秀文 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る ミステリー作家としての顔も持つ岡田秀文は、歴史小説でもミステリーの要素をまぶす作品がある。「関ヶ原」や「賤ヶ岳」など、1つの事象を何人もの人物の目から描いて、全く違う景色を見せる。その最たるものが、足利義政を主人公とした本作品。連作短篇集の形式をとり、最初の3作品は日野富子が小悪魔っぽくもカラ回りする姿が滑稽な味を出している。 しかし最後の作品で繰り出される強烈な「反転力」は、まるでアガサ・クリスティーの作品を彷彿とさせる。 *足利義政(ウィキペディアより) 第1話 義視 まだ子がいない兄の足利義政から、門跡に居る義尋に…