作家。1929年東京都生まれ。2002年大腸がんで死去。
幼少時を現韓国ですごす。52年東京大学文学部社会学科卒業。読売新聞に入社し外報部勤務。ベトナム戦争当時、読売新聞のサイゴン特派員として、ベトナム報道にかかわり、その後もベトナム戦争に関心を持ち続け、インドシナ半島を舞台にした作品も少なくない。
新聞社勤務の傍ら文芸評論を執筆。66年「向う側」で小説デビュー。74年「此岸の家」で平林たい子文学賞、75年「あの夕陽」で芥川賞、82年「抱擁」で泉鏡花文学賞、86年「夢の島」で芸術選奨文部大臣賞、「砂丘が動くように」で谷崎潤一郎賞、92年「断崖の年」で伊藤整文学賞、93年「台風の眼」で野間文芸賞、96年「光」で読売文学賞を、それぞれ受賞。